モネ睡蓮のとき【国立西洋美術館】モネの晩年を作品と生き方の両面から堪能できる好企画

国立西洋美術館にて
2025年2月11日(火・祝)まで開催の
「モネ睡蓮のとき」を見てきました。

2024年12月21日より、
日時指定の予約ができるようになった為
混雑状況はいかがなものかと、
おそるおそる行ってみたところ

思っていたよりも快適に見られて
大満足。

大型の作品も多く、モネの晩年を
作品と生き方の両面から探る好企画を
堪能してきました。

モネの晩年を作品と生き方の両面から堪能する

ここ数年のモネ展を見ていて
私が惹かれるのは、

モネの人生と作品のつながりを
感じられること。

今展の「モネ睡蓮のとき」の
キーワードは3つ。

白内障・試行錯誤・理想の庭作りの
3つを通して、モネの人生と作品の
つながりを感じとりました。

今展は50歳あたりから
亡くなる86歳近くまでの
晩年の作品がメインの展示です。

まずは白内障について。

70歳を過ぎたあたりから
白内障の症状がでてきたようで
色の見え方の変化が作品にも
影響を与えています。

抽象度が高かったり
色が暗かったりして

「え?これがモネの絵?」
と、驚く作品もありました。

タイトルや制作年等の詳細を
きちんと整理しておらず
申し訳ありませんが、

私の中でモネらしい作品から
抽象度が高過ぎて驚いた作品を

展示室で撮影した中から4枚、
載せてみます。

この抽象度の高さに
驚きました!

試行錯誤については、
しつこい位に「睡蓮」を
描き続けていることが
よく分かります。

睡蓮とはっきり分かる作品から、
もはや睡蓮の形のない抽象的な作品まで。

加えて白内障による色の見え方の変化や
手術後に視力がいくらか回復したことによる
色の変化も見受けられます。

暗い色調の作品があるかと思えば、
赤や黄色が、けばけばしいくらいに
使われていたり。

多様な「睡蓮」を
見ることができるのです。

白内障の手術は3回行ったそうですが
現代の手術を受けていたら
もっと見えるようになっていのか?

そうであれば、どんな絵を描いただろうと
想像が膨らみました。

最後に理想の庭作りについて。

ジヴェルニーに土地と家を購入し
理想の庭作りを始めたのは
50歳を過ぎてから。

モネは若い頃、経済的にも
苦労が多い生活をしていたと
記憶しているので、

50歳を過ぎてやっと
自分の望みを叶える環境が
整ってきたのかと、
感慨深かったです。

作品を見ていると、
せっせと理想の庭を作りつつ

喜びとともに、
作品を描きまくっている
モネの姿が見えるようでした。

国内にもモネの作品が多くあることが分かる

今展の展示は、
マルモッタン美術館の所蔵品がメインで
大型の作品が多いのも特徴です。

私にとって珍しい作品も多く、
見応えもあり。

そんな中で、国立西洋美術館を含めた
ポーラ美術館、ひろしま美術館等の
国内の美術館の所蔵品も目に留まり、

魅力的なモネの作品が
日本にも多くあることを
知る機会にもなりました。

快適に見たいなら夜間開館日を狙おう

今回展覧会を見に行った日は
土曜日の夕方17:00の回で、

来館者は多めでしたが
混雑というほどではなく、
快適な状態で見られました。

少しでも快適な環境で
鑑賞をご希望でしたら

21:00まで開館している
金曜日・土曜日の夕方以降の時間が
狙い目かと思います。

鑑賞もスムースにできて、
いつも混んでいて入ったことがない
Cafeすいれんに初訪問。

パスタセットを美味しくいただき
作品の余韻も味わえました。

SNSはじめました!

ブログだけでなくSNSもはじめました。
フォローしてくれるとうれしいです!