自分の中に啐啄(そったく)が起こる  一日に複数の展覧会を見る面白さ

ニワトリを飼っている方から
卒啄(そったく)という言葉を
教えていただきました。

孵化する時に、親鳥と卵の中のひよこが
つつき合うタイミングが合って孵化する
ことだそうです。

一日に複数の展覧会を観る日は
自分の中に卒啄が起こっているような
気がします。

卒啄が起こりやすいのは
まったく違うジャンルの複数の展覧会を
見た日です。

直近ですと、年始早々に行きました
ルイーズ・ブルジョワ展(森美術館)

儒教のかたち・こころの鑑(かがみ)展(サントリー美術館)
を見た後に、そんな感覚がありました。

まったく毛色の違う展覧会同士が、
私の中で混ざり合ったり
相容れなかったりと、

親鳥とひなのつつき合いの
ようなことが起こりつつ

そこからもう一つの展覧会が
自分の中に生まれるような感じです。

テーマは「不透明な時代の生き方」でしょうか。

2つの展覧会の共通するテーマが
生きるための道しるべを
持つことだと感じたので、
そんなテーマが思いつきました。

ルイーズ・ブルジョワ展では
カオスの中から絞り出されるように
出てきた生き方。

儒教のかたち・こころの鑑(かがみ)展では
整然とした教えに基づく
肝の座った迷いの少ない生き方です。

一日に複数の展覧会を見た日には、
こんな卒啄を自分の中に
起こしてみるのも面白いでしょう。

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