美術館に行くのが好きですとか
ライフワークですとか話すと、
感性が豊かですね。
といった返しを
受けることがありますが
逆ではないか?
と思っています。
美術館に行くのは
感性が豊かだからではなく
感性を活性化させたくて
美術館に行っているのではないか?
感性とは、
もともと眠っているもので
何か刺激やきっかけがあって
目覚めるものだとすると
私は「刺激」や「きっかけ」として
美術館を好んで選び、
足繁く行くのではないか。
塩分を欲したり、
甘いものが食べたくなったり、
苦いものが美味しく感じたり、
水が飲みたくなったり。
生命維持のために、
身体が不足しているものを
自然と欲するように
私の感性も活性化したいと思い、
美術館へと向かわせているのではないか。
そんな気がしています。
![真理子](https://mariko7.com/wp-content/uploads/2019/01/1228MN_003-100x100.jpg)
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。