賃貸物件の中にあるらしい【熱海山口美術館】展示空間は違和感をもって面白がるのが正解

静岡県熱海市にあります、
熱海山口美術館。

国道135号に面して建つ
全体が青い建物はインパクト大。

どうも賃貸物件の中に美術館があるようで
この発想の斬新さに驚きました。

賃貸物件を使った美術館

美術館は1階、2階が展示室。

全体的に小さな部屋が
いくつもある造りです。

狭いところに作品が展示、
というより並べてある感じで、

展示というより、壁に立てかけてあるように見えます・・・

洗練とは言いがたい空間ですが、
個人美術館であることを考えれば

プライベートな空間に
お邪魔しているとも思えます。

スポットライトがキツイ・・・

違和感が一気に高まったのは
2階に移動してから。

鉄パイプを使って簡易的に
屋根が作られていたり、

小さな部屋がいくつもあるのは
1階と変わりないのですが

ひとつひとつにドアがついていて、
この作りに違和感をもっていました。

次の展示室へ移動の時に、
階段づたいに上から人が降りてくるのを見て
違和感MAX。

は?
この人上から降りてきたけど?
上にも展示室があるの?

階段付近には注意書きの看板があり
ここから上は居住者専用階段です、
みたいなことが書いてありました。

ということは、

1,2階が美術館で
3階から上は賃貸と思われるマンションだ!

どちらかというと、
賃貸マンションの中に
美術館を無理やり作ったという感じです。

展示空間の違和感の正体が分かり
安堵したのと同時に、

賃貸物件の中に
美術館を作る発想の斬新さに
驚きました。

美術館情報

熱海山口美術館

静岡県熱海市渚町24−1
電話:0557-27-2411
開館時間:9:30-17:00
(入館は16:30まで)
休館日:無休

工芸から絵画までバラエティに富む展示

美術館では、実業家・山口伸廣氏が創立した
一般社団法人山口文化財団が所有する
コレクションが展示されています。

日本画・洋画等の絵画、
陶芸・漆芸等の工芸品から
現代美術まで、

バラエティに富む作品が
展示されています。

岡本太郎のコーナー。傘と絵画の組み合わせた展示が面白い。
バンクシーのコーナー。関連する立体作品も展示。
草間彌生「flower花(1)」
村上隆「光琳:ダークマター」

約2,000展の所蔵作品を
入れ替えで展示。

行くたびに違う作品が
見られるであろうことと、

様々なジャンルを少しずつ
数多く見られることが、

この美術館に行く楽しみの
一つでしょう。

併設のカフェで絵付け体験ができる

入館料1,400円(2023年9月現在)には、
併設のカフェでの絵付け体験と
飲み物1杯が含まれています。

席につくと飲み物の注文とともに、
直径5cmほどのお皿と絵付け用の
ペンが渡されます。

このペンでお皿に好きなように
絵や模様を描いていくのです。

終わりましたら係の方に声をかけると、
オーブンかトースターで焼いて
色を定着させて出来上がり。

10分程で焼き上がるので、
飲み物を飲んでいる間に
出来上がります。

私は展示室で見た草間彌生さんの
作品にインスピレーションを受け、

好きな色である
青とオレンジを使って
水玉模様を描きました。

最初は何を書こうか、
どうしようかと迷い、

白いお皿をじーっと眺めている
時間がありましたが、

ペンを持ち、ひとつ丸を描き出すと、
不思議なものであとはスイスイと
描きすすみます。

丸の大きさを変えてみよう、
バランスよく散りばめて描こう、
お皿の外にも丸の世界が広がるように
縁にも描いてみようなどと、

いろいろと考えが浮かんできて
描くことが楽しくなってきました。

是非、手軽にできる
制作体験をしてみましょう。

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