買ってきたお花を
そのまま花瓶にドボン!
ではなく、
たった一つのことをするだけで
ずいぶんと見映が良くなります。
それは、花や葉を手で優しく広げて
形を整えてから、
花瓶に入れることです。
包装や輪ゴムから花を開放してあげる
買ってきた花はたいてい、
ビニールや紙に包まれ
茎は輪ゴムで止められています。
かさばらない為や
持ち運び中に花が踊って
折れたり傷ついたりしないように、
小さくぎゅっと
まとめてあるでしょう。
![](https://mariko7.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG_4769.jpeg)
![](https://mariko7.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG_4770.jpeg)
花が潰れていたり、
葉がたたまってシワになっていたりするので
手で優しく広げましょう。
花は花びらを一枚ずつ広げると
ひとまわり大きくなることもあります。
![](https://mariko7.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG_6294.jpeg)
![](https://mariko7.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG_6295.jpeg)
花を元の状態にする
いけばなでは、この作業のことを
矯める(ためる)と言います。
まっすぐなものを曲げて形を整える
という意味がありまして、
主に枝ものの形を整える時に使いますが、
元の状態に戻すというニュアンスでも
使っているような気がします。
花材が自然に咲いていたり
茂っていたりする状態に戻す。
より自然な状態に戻す、
ということです。
広い意味で、花びらを広げたり、
折りたたまった葉を伸ばしたりするのも
矯める作業のひとつと考えて
良いと思います。
いけばなの心得がなくても、
この1点を気をつけるだけで、
安い花材でも、
見映がよくなりますよ。
***
優しくしてもらったり、
気にしてもらったりして嬉しいのは
人間だけではないでしょう。
どうぞお試しください。
写真のカーネーションと葉牡丹を使った
いけばなはコチラ↓
![真理子](https://mariko7.com/wp-content/uploads/2019/01/1228MN_003-100x100.jpg)
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。