美術館ではだいたい1年に、3〜4つくらいの企画展が開催されるのが普通です。
今月9月は展覧会の切り替えが多い時期。
これから月末にかけて終了する展覧会、新しく始まる展覧会で気になるものをピックアップしてみました。
もくじ
- 急いで計画を!切り替え前の展覧会
- そして秋の展覧会へ
- 旅行がてら、郊外・地方の美術館へ
- 私が楽しみにしている展覧会
急いで計画を!切り替え前の展覧会
美術館の企画展は洋画、日本画など、展示物により開催期間は異なりますが、1ヶ月から2ヶ月くらいの会期が多いですね。
「まだ始まったばかりだから、大丈夫〜」なんて思っていたら
あっという間に、今週末で終了!なんて展覧会もあるのでは?
そんな時は、私がよく見るサイト、インターネットミュージアムを活用してみてくださいね。
サイトより「急いで!もうすぐ終了」をご覧あれ。
全国の「もうすぐ終了」する展覧会が見られます。
■私が気になる都内で終了間近の展覧会はコチラ
・円山応挙から近代京都画壇へ(東京藝術大学大学美術館)9/29日まで
・みんなのミュシャ(Bunkamuraザ・ミュージアム)9/29日まで
・みんなのレオ・レオーニ展(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)9/29日まで
そして秋の展覧会へ
美術館の規模や展示物にもよりますが、一年にだいたい3~4つ企画展をするのが普通のペース。
9月は夏の展覧会、特に公立の美術館では夏休みの子供向け企画展が終了し、秋の展覧会が始まる時期です。
「芸術の秋」を意識してかは不明ですが、秋は年間でも目玉の企画をもってくる美術館が多いような気がします。
こちらについては、インターネットミュージアムより「取材レポート」と「登録中のイベント・展覧会」を参考にしてくださいね。
「取材レポート」は一般の美術愛好家の方が、内覧会や展覧会を見に行って、レポートにまとめているもの。
私見があまり入らない展覧会の紹介を淡々としているものが多いので(レポートってそういうものか?!)、面白味はないものの、展覧会の内容がきちんと分かるところは好感がもてますね。
旅行がてら、郊外・地方の美術館へ
普段美術館にいく習慣がなくても、旅行の目的地として美術館に行くという方は意外に多いのではないでしょうか。
例えば、神田日勝記念美術館(北海道河東郡)。
こちらは例年以上に多くの方が来館されているようです。
NHKの朝の連続テレビ小説「なつぞら」で話題になりましたキャラクターの、山田天陽のモデルになったとされるのが、画家の神田日勝(1937−1970)。
そこで美術館が脚光を浴びたようです。
また、東京で見逃した展覧会が他地域の美術館へ巡回していることがあります。
運良く旅行先と重なれば、見ることができますね。
そんな時にチェックしたいのは、インターネットミュージアムの「巡回展」です。
私が楽しみにしている展覧会
この秋、私が楽しみにしている展覧会をご紹介しましょう。(すでに開始しているものもあります。)
■藤本能道展(菊池寛実記念智美術館・東京虎ノ門)
陶芸家・色絵の人間国宝でした作家の展覧会。展示空間もすばらしい美術館ですので作品とのコラボレーションも楽しみです。
■岸田劉生展(東京ステーションギャラリー・東京丸の内)
「知っているようで知らない。」有名な画家ほど、一部の作品だけで知ったつもりになっていることがありがち。このような個展に足を運んで、自分の知らない岸田劉生を発見してみたいのです。
レンガの残る展示室で、純粋な絵画を見るのも楽しみなところ。
■正倉院の世界展(東京国立博物館・東京上野)
本場、奈良で一度見てみたいのですがまだ叶わず。ひとまず東京で。
■堀文子展(成川美術館・神奈川県箱根町)
2019年2月に100歳で亡くなられた作家の追悼展。晩年まで精力的に活動された生き方にも惹かれます。
書き出したらきりがないので、ここで強制終了(笑)。
展覧会ではありませんが、リニューアルしたての美術館は偵察を兼ねて行ってみたいですね。
■長野県信濃美術館・東山魁夷館(長野県長野市)
2019年10月5日リニューアルオープン
■大倉集古館(東京都港区)2019年9月リニューアルオープン
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「見たいと思っていたのに、終わっちゃったよ〜」とならないために、この秋に行きたい展覧会、終了間際で見ておきたい展覧会、是非インターネットミュージアムでチェックしてみてくださいね。
今回は、菊池寛実記念智美術館(東京・虎ノ門)のエントランス風景の写真と共におとどけしました。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。