ポストカードの色の違い 同じ作品でもこんなに違う

うっかり重複して買ってしまったポストカード。

同じ作品なのに色の出方が随分違います。

美術館で実際作品を見てきましたが、本物に近い色合いは、さてどちらでしょう。

もくじ

  • ポストカードの色の違い
  • 違っていることを楽しもう
  • 色の出方が変わりやすい作品
  • 作品を見に行ってみよう

ポストカードの色の違い

本物に近い色合いは、向かって左側のポストカードです。

少し暗い感じの方ですね。

明治時代の初めに描かれた作品ですので、現在の絵の具のように色のバリエーションもなく、質も違うと思われます。

そのせいか、この時代に描かれた油彩画は、暗さが目立つと感じています。

この作品は

高橋由一(たかはし・ゆいち)
墨水桜花輝耀の景(ぼくすいおうかきようのけい)
1874年 油彩キャンバス
府中市美術館蔵

という作品。

隅田川の桜を描いています。

印刷技術は進歩しているとはいえ、

大きさも実際よりは小さくなりますし、

ポストカードで作品を再現することには、限界があると思いましょう。

違っていることを楽しもう

本物と違うと嘆くよりも、違うと知ったうえで、それを楽しんでしまいましょう。

今回取り上げた2枚の色の違いで比較できることは、

色が明るいか暗いかで随分印象が変わるということ。

向かって左のより本物に近い方は、

今にも雨が降り出しそうだな、とか陽が出ていなくて寒い日かもしれない、

なんてことを感じます。

かたや右側は、

かなり白っぽく明るい色合いになっていますので、

薄日が射している昼間かなとか、

早朝、または夕方の早い時間かなと思ったりします。

みなさんはどんな風に感じたり、違いを見つけたりしたでしょうか。

色の出方が変わりやすい作品

ポストカードになったときに、展示室で見た作品と印象が変わりやすいのは、

微妙な色合いやグラデーションで、遠近や明暗を搔き分けている作品ですね。

油彩画や水彩画、版画でも銅版画など、

白黒だけであっても、繊細な線で構成されているもの、

水墨画のようににじみや、ぼかしの技法を使っている作品も、変わりやすいですね。

反対に、印象が変わりにくい傾向があるのは、

鮮やかな色を多用した作品や、版画ですとシルクスクリーンなどのベタ塗り風の作品です。

作品を見に行ってみよう

ポストカードでご紹介した、「墨水桜花輝耀の景」は

現在リアルで見ることができます。

府中市美術館 常設展示室
2021.3.19〜2021.5.9まで
前期・後期に別れた企画展に合わせた展示につき、
念の為、確認することをオススメします。

【問い合わせ先】
府中市美術館(代表電話):042-336-3371
e-mail:bijyutu01@city.fuchu.tokyo.jp

ぜひ、ご自身の目でも見てみてくださいね。