この展覧会はどこで見る? 作品と展示室の相性を考える美術館の楽しみ方

複数の美術館で展示が
予定される巡回展。

同じ展覧会であっても
あえて別の美術館でも見たいな
と思うことがあります。

2024年8月25日まで
東京都庭園美術館で開催していた
「YUMEJI展」を例に
楽しみ方をご紹介します。

竹久夢二の作品と旧朝香宮邸がベストマッチ

展覧会が開催されていた
東京都庭園美術館
旧朝香宮邸を美術館に改装したところ。

アール・デコの様式を取り入れた
雰囲気のある内装が特徴です。

竹久夢二の活躍した大正時代は
アール・デコ様式が

フランスをはじめ欧米各国で
てはやされた時代とも重なり、
日本にもその影響は伝わっていました。

時代を同じくすることもあってか、
作品と展示室の相性がとても良い。

この展覧会を見ようと思った理由が、
東京都庭園美術館で開催されるから
だったので、

予想通りの作品と展示室の
相性の良さを満喫しました。

これからの巡回展、どこで見る?

「YUMEJI展」は巡回展のため、
東京都庭園美術館を皮切りに
現時点で3館に巡回が決まっています。

2025年までに全5館で
開催予定のようです。

分かっている巡回先は以下の2館。

岡山県にある夢二郷土美術館と
大阪府にあるあべのハルカス美術館です。

私が思うそれぞれの美術館で見る良さを
書いておきましょう。

まず夢二郷土美術館

今展はこの美術館の所蔵品が
メインの展覧会のため、

他の館では展示されない
館蔵品も展示の可能性があります。

また夢二の生まれ故郷である点も考えると、
これを機会に訪問する価値は
大きいと思います。

次にあべのハルカス美術館

こちらはビルの中にある
さまざまなジャンルの企画展を
開催ところですので、
シンプルな展示空間が良いところ。

もし、展示会場の演出を控えめに作るのであれば、
作品自体に集中できることが
一番のポイントになるでしょう。

装飾などの「しつらえ」といっしょに
作品が展示されていると

雰囲気にのまれて
作品を純粋に見るという感覚が
薄まることがあると思います。

「しつらえ」も場合によっては
ノイズになるということです。

アクセスは両美術館とも
新幹線の駅からも良いので
遠方からでも行きやすいのが
嬉しい点です。

***

今回はYUMEJI展を例に書きました。
作品と展示室の相性を考える美術館の楽しみ方、
取り入れてみてはいかがでしょうか。

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