根津美術館【展覧会レビュー】美麗が体感できる 麗しい仏画の数々

2024年8月25日まで
根津美術館で開催されていた
「美麗なるほとけ」展。

美麗が体感できる
麗しい仏画の数々が
見られた展覧会でした。

9月14日からの次回企画展も
最後にご紹介します。

美麗を体感できる仏画の数々

「美麗」とは美しくあでやかなこと。

こうゆうのを美麗というのだなと、
美麗という言葉の意味を体感するような

見目麗しい仏画が見られた展覧会。

12.13世紀の古いものなので
それはそれは暗い画面なのですが、

暗い中から浮かび上がるような
赤や緑の色が美しい。

描かれた当時はどんな色だったのだろうと
想像が広がります。

密教や浄土宗など宗派の違いや
仏像単体で描かれるものや曼荼羅図。

仏画と言っても、宗派や形式で
様々なのだということを
キャプションで確認しながら
見ていきます。

仏の姿はなくとも、那智の滝のように
神性を持つ場所が描かれた作品もあり。

外は35度超えの猛暑日だったため、
展示室の冷房と相まって、
滝の絵を見ていると涼しさを感じて
気持ちが良かったです。

2階展示室の茶道具の展示は、
お盆時期に合わせてか、
「追善の茶事」というもの。

故人を偲ぶ茶会の取り合わせが
見られて興味深かったです。

こうゆう茶事があることを
初めて知り、
茶道の奥ゆかしさを感じました。

所蔵品だけで、このような企画ができること
あらためて根津美術館の素晴らしさが
分かる企画展です。

次回展覧会情報

題して「夏と秋の美学」。

初夏から晩秋までの
季節の移ろいが感じられる企画展。

茶道具の展示は
「名残の茶」と題して、

初夏から使っていた夏の道具の
使い納めを名残惜しむ様子を
「寂びた」道具で表すようです。

「寂びた」取り合わせとは、
どうゆうものか、興味が湧きます。

企画展「夏と秋の美学―鈴木其一と伊年印の優品とともにー」
根津美術館
会期:2024年9月14日(土)〜2024年10月20日(日)
開館時間:10:00〜17:00
入場は16:30まで
休館日:毎週月曜日(詳細はホームページでご確認下さい
日時指定予約制です。

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