神奈川県藤沢市にあります
新江ノ島水族館。
クラゲの展示コーナーにある
キャプションが偏愛に満ちていて
面白い。
先日、新江ノ島水族館へ
行ってきました。
こちらのクラゲの展示を
見たかったことを
思い出したのです。
クラゲファンタジーホールという
クラゲだけが展示してある場所に着くと
規模は大きくないものの
様々なクラゲの水槽があります。
水槽の近くにある
簡単にクラゲを説明する
キャプションに注目。
笑いも誘った5つのクラゲの
キャプションを取り上げます。
【アトランティックベイネットル】
「和風のたたずまい」!って。笑
細い糸のようなものの
繊細さを指しているのでしょうか。
どのあたりにそれを感じるのかも
知りたいところです。
【アカクラゲ】
「巻きつかれたい」らしいです。爆笑
【ブラックシーネットル】
「クラゲに隠れる稚魚」になり
大海原をいっしょに泳ぎたいそうです。笑
クラゲ自体になりたいのではなく、
とにかくそばに居たいのですね。
【リクノリーザ・ルサーナ】
ブラックシーネットルのキャプションと
同様に、
つねにクラゲと共にありたいようです。
【キャノンボールジェリー】
「人の心に命中していました」
「人」という言葉で一般論のように言っていますが
「人」とは「あなた」のことですね。笑
好きすぎな気持ちが
全面に出ています。
*****
このキャプション、
飼育員の方が書かれたのでしょうか。
軽くクラゲの身体の特徴や
生態が書かれてはいますが、
印象に残るのは
クラゲの説明よりも、
このキャプションを書いた人が
本当にクラゲが好きなんだな、
という空気がビシビシ伝わってくること。
「好き」という言葉では弱いので
「偏愛」のがしっくりきますね。笑
書いた人の「人となり」を感じる
キャプション、好きだなぁ。
えのすいのくらげ展は
2024年11月4日まで開催です。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。