混雑した展覧会場は自分を整える絶好の環境である モネ展で考えたこと

現在は大阪に巡回中のモネ展
東京展に行きました。

日時指定予約制でしたが
予想通りの大混雑。

イライラしがちな状況ですが
こうゆう時こそ、
作品に集中すると決めて

感情をコントロールする方へ
舵をきりたいものです。

絵を見る状態ではない会場

見る人で混むならまだしも、

係員の方の
「止まらないで下さい、
止まらないで下さい」

「2階は比較的見やすいので、
見やすいところから見てください」

といった誘導の指示が
ずっと続いていて
非常に気になりました。

コロナ禍で一時期、
美術館がとても空いていて
その快適さに慣れたせいもあり、

久々のブロックバスター展
絵を見る状態とは思えない
会場整備の貧弱さに

がっかりするやら
イライラするやら。

せっかく予約制ができたのに、
鑑賞者は手間だけ増えて
恩恵は受けてないのではないか?
とさえ思います。

入れるだけ入れろ
とまでいかなくても、

このくらいまでは入れてしまえ
という意向が見え隠れする。

素晴らしいモネの作品を見たいという
鑑賞者の気持ちを
うまいこと使われているように
感じてしまいます。

お門違いかもしれませんが
こんな状態を我慢してまで、
見て良かったと思うことが
少々悔しい位に感じることもあり。

しかし、こんな状況だからこそ
自分でコントロール
できることがあります。

シンプルに作品を見ることに集中する

それは一呼吸して自分を整え、
モネを見ることに集中することです。

私もだんだんと鑑賞することに
夢中になり、

人混みをぬって、1階2階と
最終的には4往復ほどして
作品を堪能できました。

本物の作品には
人を惹きつける力があります。

だからモネとモネの作品は凄いと
あらためて思いました。

モネの困難が多かった人生、
後世に残る画業を思えば

展示室が混んでいるだの、
係員の誘導が気になるなどと
言っていたら、

「私の絵をしっかり見なさい」

とモネに言われてしまいそうです。

混雑した展覧会は
自分を整える絶好の場。

さぁ自分の感情を
どう攻略しよう

そんなゲーム感覚で
臨むことが、

結局は自分のためにも
なると思いました。

オンラインでなんとか
チケットを買い、
時間を作って来ているのです。

大事な時間を自ら無駄にするような
考え方は止めたほうがいいですよね。

しかも展示されているのは
世界各国から集めたモネの作品。

初めて名前を聞く
美術館からの作品もあり

見たことがないモネの作品を
何枚も見られました。

かけがいのない時間です。

事前の対策は予習をすること

事前の対策として
手軽で有効なのが、

ホームページや展覧会特設サイトで
予習をすることです。

企画の概要や章立て、見どころ、

もし作品リストも公開されていれば、
事前に読んでおくと良いでしょう。

特に特設ページがある展覧会は
かなり細かく展覧内容について
書いてありますので、

構成や章の解説まで読めば、
展覧会をイメージできますし

会場でキャプションを読む手間も
すこし省けるかもしれません。

映画や小説などと違い
ネタバレ状態で行っても
全く問題ないのが
展覧会の良いところ。

事前にいくら読んで情報を仕入れて、
すべての展示作品を画像で見るという
ネタバレ状態で行っても大丈夫。

むしろ展覧会のすべてを知ってもなお
「この絵を実際見てみたい」と
展示会場に足を運ぶでしょう。

事前に予習をして
展覧会の概要を知った上で

周囲の環境に
気を取られすぎずに
徐々に作品に集中していく。

できるだけ作品に集中できるように
自分をチューニングするのです。

混雑した展示室で
我が身を整える作業は
まだまだ道半ばですが、

美術館に人が戻ってくるのは
喜ばしいことでもあるので

引き続き精進あるのみです。

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