『鹿踊りのはじまり』 宮沢賢治・作【ブックレビュー】方言で書かれた絵本は声に出して読むと楽しい

宮沢賢治作、
ミロコマチコ絵、という
素晴らしいタッグを組んだ絵本。

「鹿踊り」(ししおどり)というのは
東北や愛媛の宇和島に伝わる
伝統舞踊で.
それをモチーフにしたお話です。

宮沢賢治の自然を観察する力や
その情景を言語化する力が凄い。

文章もすごいが、
ミロコさんの絵もページいっぱいに
描かれていて、

文章が隅っこに追いやられて
いるかのような迫力があります。

色彩も豊かで、筆致も細かい
部分が多いせいか、

野原のすすきが風になびいて
こすれ合う音まで
聞こえてきそうです。

音といえば、宮沢賢治なので
鹿たちの会話部分は岩手弁?と
思しき言葉。

馴染みのない私には
読みにくいため、

試しに声に出して
東北の言葉を意識して読んでみたら
意外と違和感なく読めたのが
楽しい体験でした。

絵を担当するミロコマチコさんは
画家・絵本作家の方。

過去に美術館で作品を
観たことがありますが、
大型の作品が多く
それはそれは、迫力満点でした。

Webサイトに作品の紹介がありますので
コチラからどうぞ。

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