JR山手線・恵比寿駅を最寄りとして行くことができる2つの美術館。
現在は「さくら」をテーマにした絵画の展示で、展示室内が華やいでいます。
最寄りは「恵比寿駅」と先に書きましたが、実際は、山種美術館はJR山手線の恵比寿、郷さくら美術館は東急東横線の中目黒が最寄り駅。
JR山手線・恵比寿駅をはさんで、おのおの反対側に位置しているのです。
その間30分くらい歩きます。
恵比寿駅周辺には飲食店も多いので、休憩がてらランチを挟んで行くのがいいですね。
桜の時期から初夏にかけてのさわやかな季節に、お散歩も兼ねていかがでしょうか。
もくじ
- 山種美術館の展示
- 郷さくら美術館の展示
- オススメのランチ場所
- 桜が好きな理由を考えてみよう
山種美術館
「桜さくらー美術館でお花見!」が5/10日まで開催中。
今回は、明治時代から昭和初期にかけて生きた画家の作品が多いですね。近代とよばれる、一昔前の作品ですから、今はなき風景に思いを馳せたり、懐かしさを感じたり。派手さはないけれど、桜の奥ゆかしさを堪能できます。
郷さくら美術館
第8回郷さくら美術館 桜花賞展が5/24日まで開催中
現代作家の作品が、ところ狭しと並ぶ展示室。山種美術館に比べると煌びやかな作品が多く、華やかです。
オススメのランチ場所
写真集食堂めぐたま
丁寧に作られているのを感じる、一汁三菜などの定食やスイーツをカジュアルに楽しめるカフェ。
和の食いがらし
本格的な和食がいただけるお店。味は言わずもがな、
器や盛り付け、食材で四季もしっかり、じっくり味わえるお店。
桜が好きな理由を考えてみよう
2つの美術館で桜三昧な美術館巡りの一日でした。
桜をモチーフにしていても、作家により焦点を当てる部分や、表現方法はさまざまです。
花だけを描く、幹に焦点を当てる、散った花びらを描く。
花が咲いてから散るまでの時間の経過を、人生に例えたり、山種美術館で見た奥村土牛は奈良県・吉野の桜を以て「桜を描くことは、歴史画を描くようだ」と、画家としての気概を感じる発言もされていました。
桜が日本人にとって特別な花であると言われる所以かと思います。
私は桜といえば華やかさが好きですね。
ビジュアル的な華やかさと、気温や太陽の陽射しが暖かくなり、明るい雰囲気になる「春」という季節の華やかさを、桜が一手に引き受けているところです。
一般的なソメイヨシノも良し、白や濃いピンク色の八重の桜や、少し新緑の芽がのぞく葉が出ている状態で咲く桜も好きですね。
あなたはどんな桜が好きですか?
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。