『ディープ・ドライバー』古川武士著【ブックレビュー】あなたを突き動かす動機の源泉、という哲学に出会えた一冊

この本を手に取った時、
まず表紙の色に目が向きました。

深い青色からグラデーションで
だんだんと明るい黄色に変わっていく。

深海から海面へ上昇していくような
そんな印象も受けました。

深い部分と表面的な部分をつなぐ
このグラデーションこそが

本書が提唱するDeepDriver、
「あなたを突き動かす動機の源泉」を
表したものだと思っています。

表面的な「好き」に潜む動機の源泉

本書の最も大きな気づきは、
私たちの行動すべてが「動機の源泉」に
つながっている、ということです。

表面的な「好き」という感情の奥には、
自分の本質とつながっている原動力が
存在しているのです。

私なら、好きとか楽しいという
感情にともない

美術館に行ったり、旅行に行ったり、
美味しいものを食べにでかけたり。

体を動かすのが好きな方なら、
フルマラソンやトライアスロンに
挑戦したり。

創作が好きな方なら、
日曜大工に勤しんだり、
絵を描いたりするでしょう。

さらに、その行動の中で
どの部分が好きなのかによって
「動機の源泉」は変わって来ます。

前述の日曜大工を例にとると
棚や小物入れなど、日常使いのものを
作るのが好きな方もいれば

ログハウスのような、
家を建ててしまう方も
いるかもしれません。

作るというよりも、
大工道具自体が好きな方も
いるでしょう。

一人で黙々と作業をしたい方もいれば、
何人か、または大勢で
協力して作り上げることに
喜びを感じる方もいます。

同じ物事でも、人によって関わり方は
さまざま。

これは本書にも書かれている
「自分の持ち味を活かす生き方」に
つながることだと思います。

比較から生まれる劣等感や
自己否定から抜け出し、
持ち味を活かして、
自分らしく生きる

こういった視点は、
私はどういう生き方をしたら
幸せだを思うのかを
探求するにあたり

自分の行動や選択を決めるうえで、
大きな助けになると確信しています。

好きなことは自分のどんな価値観を満足させ、どんな源泉と繋がっているのか

実践からの例としてあげたいのは、私の場合
30年以上続けている美術館巡りです。

趣味というより、今ではライフワークとなり、

単なる「アートが好きだから」
という表層的な理由を
超えている実感があります。

自分の中のどのような価値観や欲求を
美術館巡りが満たしているのか、

本書はこういった探求を深めるための
ワークも多数用意されていますので

引き続き、今年は深く考察する時間を
とる予定です。

『DEEP DRIVER』は習慣化コンサルタントとしての集大成

本書『DEEP DRIVER』を購入した理由は、
自分を動かしている動機についての理解を深めたい
という思いから。

日々の行動や選択の背後にある本当の理由を知りたい。

そんな知的好奇心によるところも、大きいです。

加えて、2年ほど前になりますが
古川武士さんの「書く瞑想」という本を読む機会があり、

ジャーナリングをベースにした考え方が
私自身と相性が良かったこともあり、

そこから古川さんの著書を
読むようになりました。

古川さんは習慣化コンサルタント
という肩書で活動しておられ、

「多様性が溢れる中で、個性を輝かせる」を
ミッションに、習慣化でそれを実現するために

講演やセミナー活動と並行し20冊以上の
習慣に関する本を書かれています。

まだすべて読破はしておりませんが、

本書『DEEP DRIVER』は、
習慣化コンサルタントという活動における
集大成だと感じていることも購入した理由です。

本にサインをしていただきました!

ーーーーー

『DEEP DRIVER』は、
私たちの行動の奥底に潜む、
本質的な動機を探る手助けを
してくれるもの。

表面的な「好き嫌い」を超えて、
より深い自己理解が
得られると思います。

自分の行動や選択の
真の理由を知りたい方には、
ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

SNSはじめました!

ブログだけでなくSNSもはじめました。
フォローしてくれるとうれしいです!