根津美術館の燕子花と新緑の庭園散策が清々しい 2022年4月の振返りと5月に向けて

根津美術館のリアル燕子花を
数年ぶりに見ることができたのが
嬉しかった4月。

企画展とともに、
新緑の庭園も堪能できました。

もくじ

  • 見た展覧会11展
  • 初訪問の施設
  • 模造や模写の役割を知る

見た展覧会 11展

11展行った中でのマイベストは

燕子花図屏風の茶会展
(根津美術館)
→2022.5.15まで

根津美術館

庭園の燕子花が咲く時期に併せて公開される
国宝・燕子花図屏風(尾形光琳)。

この屏風をテーマに、毎年切り口を変えた企画を
見せてくれますが、

今年は昭和12年5月に開かれた
茶会での道具の取り合わせの披露です。

展覧会を見ていて浮かんだキーワードは
「守破離」。

茶道や茶会の細かなルールやしきたりを
形として守りつつも、
主催者である初代・根津嘉一郎の個性が
存分に発揮されている様子が
伝わってきました。

続いては他の10展です。

鏑木清方展
(東京国立近代美術館)
→2022.5.8まで

はじまりから、いま展
(アーティゾン美術館)
→会期終了

まれびとと祝祭展
(高島屋史料館)
→2022.8.21まで

上野リチ展
(三菱一号館美術館)
→2022.5.15まで

建部凌岱展
(板橋区立美術館)
→会期終了

日本画トライアングル展
(泉屋博古館東京)
→2022.5.8まで

ヨーロッパ古典絵画の輝き展
(茅ヶ崎市美術館)
→2022.6.5まで

地中海人ピカソ
(ヨックモック・ミュージアム)
→2022.9.25まで

ダミアン・ハースト桜展
(国立新美術館)
→2022.5.23まで

メトロポリタン美術館展
(国立新美術館)
→2022.5.30まで

初訪問の施設

高島屋史料館
ヨックモック・ミュージアム

  • 高島屋史料館TOKYO

高島屋史料館TOKYO

日本橋高島屋本館4階にある施設。

大阪の高島屋にも同様の施設があり、
分館の位置づけになるようです。

小さなスペースながら、
展示物や資料が所狭しとあり、濃厚な空間です。

今回は日本各地に残る神事やお祭りを
民俗学の視点からみた展示を
興味深く見ることができました。

  • ヨックモック・ミュージアム

ヨックモック・ミュージアム

閑静な住宅街の中にある美術館。

地下展示室と2階の外光差し込む明るい展示室。

雰囲気が全く違う展示室の作りが面白く、
そのギャップが魅力です。

ピカソの陶器作品がメインのコレクション。

限られたジャンルで、どのような企画が見られるのか
今後も楽しみな美術館です、

模造や模写の役割を知る

模造品や模写の作品を見る機会がいくつかあったなと
振り返ってみると、

2022.2月 「よみがえる正倉院宝物」(サントリー美術館)
2022.4月 「ヨーロッパ古典絵画の輝き」(茅ヶ崎市美術館)
2022.4月 「地中海人ピカソ」(ヨックモック・ミュージアム)

と、3展見ていました。

模造や模写は、単にコピーを作ることではなく、
技術や材料、技法を明らかにしたり、
後世に伝えたりという
役割があることが分かります。

初めて知り興味を持ったのは、
ヨックモック・ミュージアムで見た
ピカソの陶芸作品の「エディション」と呼ばれる模造。

ピカソ自らが、陶工の指導にあたり
制作された模造品です。

これもまた単にコピーを作るのではなく、
ピカソの作品における精神性までも
陶工たちに伝える様子が
展示室の映像から見受けられました。

一つだけの作品では値が上がり、
多くの人に使ってもらうことができないと考え
自らの指導のもと、

「エディション」と呼ばれる限定数の模造品を
作ることを考えたようです。

作品を作るだけでなく、
いろいろと考えていたのですね。

あらためてピカソの偉大さにも
触れた鑑賞でした。

***

5月も楽しくしっかりいこう。

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