「巡回展」というシステムのおかげで、
もう見られないと思っていた展覧会を見ることができました。(嬉)
もくじ
- 見た展覧会5展
- 数年ぶりに訪問の美術館
- 巡回展という素晴らしいシステム
見た展覧会 5展
5展行った中でのマイベストは
GENKYO 横尾忠則展(東京都現代美術館)
→2021.10.17日まで
展示作品600点あまり。
どの展示室に行っても、壁いっぱいに作品が展示してあるので、
見応えあるというよりも、見ても見ても見きれていない感覚を持ちました。
こちらの美術館の展示室は、高さも含めて広い方だと思いますが、
「所狭し」な感じも満載。
この圧倒的な数の作品たちから活力を貰えたり、
横尾をワールドに飲み込まれ、若干疲れた部分もあり。
全部含めて、良い展覧会でした。
ーーーーー
続いては他の4展です。
寺田小太郎 いのちの記憶展(多摩美術大学美術館)
→2021/9/20月祝まで(前編)
後編は2021.10.2土〜11/21日まで
渡辺省亭展(佐野美術館)
→会期終了
フジター色彩への旅展(ポーラ美術館)
→会期終了
水のかたち(箱根ラリック美術館)
→2021.11.28まで
数年ぶりに訪問の美術館
ポーラ美術館・箱根ラリック美術館
先月と同じく、5年以上振りに訪問した美術館が2館。
面白いことに、2館とも今回同じことを感じたのです。
「こんなにこじんまりした美術館だっけ?」
2館とも作品が多くて、見るのに時間がかかると記憶していたので、
しっかり見た印象を持ちながらも、サクッと見終わったな
という今回受けた感覚がとても意外でした。
展覧会によほど没入できたのか、
ある程度の早さで見ても、内容を把握できるようになったのか。
その両方であって欲しいものです。
巡回展という素晴らしいシステム
会期は終了していますが、佐野美術館で開催していた「渡辺省亭展」。
私にとって、「行くことができた」ことに意味がある展覧会でもありました。
フランスを始めとするヨーロッパでは知られているものの、
母国日本ではあまり知られていない画家とのこと。
私も初めて名前を聞いたので、是非とも見ておきたかったのです。
当初は東京芸術大学大学美術館で、見る予定にしていましたが
緊急事態宣言により会期途中で美術館が臨時休館、
そのまま閉幕してしまったのです。
巡回の予定を調べたところ、愛知県岡崎市の施設の後に
静岡県三島市の佐野美術館に来ると分かりました。
巡回展というシステムのお陰で、見逃した展覧会を
別の美術館で見ることができたのです。
また臨時休館になるのではとヤキモキしながらも、
無事見に行くことができて本当に良かったです。
この一件で「見たい展覧会は、見られる時に、見ておく」を
ますます強く思っています。
■□■□■□■
芸術の秋がやってきます。
各美術館とも新しい企画展が始まる季節になりました。
感染症の状況、対策を見極めつつ、
引き続き「見たい展覧会は、見られる時に、見ておく」を意識して、
9月も楽しくしっかりいこう。
8月に読まれたTOP3記事
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。