今回いただいたのは、「かがり火」という名前のお菓子。
食べて美味しいだけでなく、いただく効果についても考えてみました。
カフェ椿について
カフェ椿(山種美術館内)
東京都渋谷区広尾3-12-36
電話:090-5202-7887
営業時間:美術館に準ずる
店休日:美術館の休日に準ずる
詳しいメニューはコチラをどうぞ。
川合玉堂展の会期中にいただける和菓子はコチラ
美術館のチケットなしで、カフェのみの利用もできます。
和菓子「かがり火」
今回いただいたのは、「かがり火」という名前のお菓子。
こちらのカフェでは、各展覧会で展示してある作品を5点ほどをとりあげ、
その作品にちなんだお菓子がいただけます。
和菓子の製作は、東京・青山にある菓匠 菊屋製。
「かがり火」は2021.4.4まで開催中の川合玉堂展で展示の
「鵜飼」という作品から着想を得ています。
鵜飼の時に焚く、かがり火に照らされた川の中を表していますね。
鮎は羊羹、川底に転がる石は、黒ごま風味が香ばしい白餡、ベースはフルーティーな味のする錦玉羹(きんぎょくかん)。
ホームページで確認したところ、ワイン風味とのことです。
セットでコーヒーを注文
和菓子は飲み物とセットで、注文することができます。
煎茶や紅茶も、とても美味しいのですが
今回はコーヒーで。
お会計はお菓子とコーヒーのセットで、¥1,100(税込)2021年1月現在
こちらのコーヒーは、京都にあるスマート珈琲というお店のコーヒー。
雑味の無さが際立った美味しさです。
お菓子をいただく効果
展示を見終わった後に、お菓子をいただく効果、
それは、作品について考える時間が持てることだと思います。
私が「かがり火」をいただきながら考えたことは、こんなこと。
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玉堂が生まれ子供時代を過ごした、岐阜県にある長良川は、鵜飼が盛ん。
画業を通してよく描いていた鵜飼。
師について絵を学ぶために、若くして離れた生まれ故郷。
鵜飼を描くことで故郷に思いを馳せていたのかもしれないな。
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展示を見終わり、印象や感覚が新鮮なうちに
あれやこれやと、作品について考えることは、
理解が深まり、記憶に残ることに繋がります。
お菓子を媒体に、見た作品について少しでも振返る時間を持つこと。
そんなひと手間が、美術館で過ごす時間を、より豊かにしてくれるものだと思うのです。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。