絵画「観察」という鑑賞術と探し物が早く見つかる関連性

絵画「鑑賞」と言うけれど
絵画「観察」とは言わないですね。

でも私が美術館に行った時は
展示室で「観察」している時も
あると思っています。

とある料理教室に参加していた時のこと。

2回連続して、先生が探している材料が
教室をしているキッチンの
どこに置いてあるのか
見事に当てたのは、この私。

最初は整然とならんでいる材料も
手順が進むにつれて
元の場所から移動し、

テーブルや流し台など
色々場所に移動いています。

そんな中、2回連続で
「それ、さっきこの辺りで見ましたよ」と
2回連続で当てたので、

参加者の方から「すごい!よく見てるね」と
称賛されました。笑

この「よく見てるね」と言われたのが
なんとなっく心に残っていて

ひょっとして「よく見る」のは
美術館で作品を見ることで
鍛えられたのではないか?と
思った次第。

私が美術館でしている「見る」行為は
鑑賞なのか、観察なのかを
考えるきっかけになりました。

2種類の「かんしょう」と
「観察」の違いを
書いておきましょう。

鑑賞は、考えて良し悪しを見分ける場合

観賞は、眼の前の光景をありのままに眺めて楽しむ

観察は、事物の現象を自然の状態のまま、客観的に見ること

この3つの使い分けは
見る人の捉え方やその時の都合に応じて
いるようです。

これらの意味から考えると
観察と観賞と鑑賞、

美術館では3つとも
全部していることが
分かります。

ジャンルによって変わる場合が
あるでしょう。

例えば「静物画」なら、観賞。
描かれているものをありのまま
楽しむことが多いです。

抽象画は鑑賞しています。
自分なりに意味を考えたり、
どう捉えているか、作家は何を言いたいのか、
考えを思い巡らせます。

全ジャンルに共通するのは
観察です。

まず展示室に入って、
室内をみまわしたり、

人が多いなとか
展示作品数が多そうだなとか
全体を把握していることから始まり

作品も「観察」していることが
あると思っています。

絵画を「観察」することは
私個人の感覚ではなく、
本にもまとめられています。

観察力を磨く 名画読解
エイミー・E・ハーマン
岡本由香子【訳】

この本は「観察」という
鑑賞術を書いた一冊だと
思っています。

***

美術館で絵を見ることが
思わぬところで効果を発揮していることが
まだまだあるかもしれません。

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