東京ステーションギャラリーにて
2024年2月12日(月祝)まで開催中の
みちのく いとしい仏たち展で
図録を購入しました。
買って良かったと
読了して思った3つの理由を
書きました。
図録の購入をすすめる理由3選
1.輸送に耐えられず展示できなかった作品が見られる
2.実物を見に行くことがかなり難しい
3.写真だからこその細部が分かる
以上の3点です。
ひとつずつ、理由を書いていきましょう。
- 輸送に耐えられず展示できなかった作品が見られる
今回の展覧会で展示されている仏像は、
通常のものとは違います。
有名な寺社仏閣で
代々大事にされてきた仏像とは違い、
自宅の神棚や、集落にある小さな
お社やほこらに納められたものだからです。
護摩の煙の煤で真っ黒だったり、
雨風にさらされ傷んだ像も
少なくありません。
東北から東京まで、
旅することが困難なほど
損傷がある像に関しては
図録だけの登場になっています。
- 実物を見に行くことがかなり難しい
京都や奈良の〇〇寺にあると
分かっている有名な仏像ならば、
御開帳に合わせたり、
入館料を払えば
いつでも見ることができます。
しかし、今回の民間仏と呼ばれる像の大半は
個人蔵を抜きにしても、
その土地に暮らす人の為の像であり、
お社であるため、
外から行く人間が容易に入って行き、
見にいける場所ではなさそうです。
ですから、展覧会を見た後も
繰り返し見たくなりそうな場合は、
図録を手元に置いておきましょう。
- 写真だからこその細部が分かる
東京ステーションギャラリーでの展示は、
ケースに入っていないため
生の仏像の雰囲気を、
存分に感じることができる
ようになっています。
それでも照明や人の目で
認識できる限界の都合、
図録の拡大された写真を見ると、
「こんなところにひび割れがあったのか!」とか
「こんな穏やかな表情をされていたのか」など
新たな発見があります。
写真ならではの細部の描写を、
自宅でじっくり楽しみましょう。
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牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。