昨年6月に行って以来、ハマりつつある場所にある房総半島。
その魅力は週末でも道路が空いていて気持ちよく走れることと、
ドライブしながらお花見できるくらいに景色が良いこと、この2点を特に挙げたいですね。
この傾向は半島を南に下っていくほど感じる魅力で、ドライブ自体を楽しめる土地。
美術館も点在しているので季節を変えて再訪確定な地域です。
ちょっと前のことになりますが、今回はお花見をメインに千葉県佐倉市にありますDIC川村記念美術館へ。
ソメイヨシノを始め、桜や雑木林の芽吹きの中を森林浴してきました。
桜はしだれ桜がとても綺麗でした!
よく見ているとツツジや藤、紫陽花などいろいろな植物が植えられているので季節を変えて楽しめる庭園だと分かります。
雑木林があったり、広場があったり、人の手が入った庭があったりと変化に富んだ作りで、思っていたよりも広いので歩きがいもありますよ。
美術館は印刷インキなどを製造するDIC株式会社が母体で1990年5月に開館。
私が思うこちらの特色の一つは、展示方法が贅沢なこと。
展示室いっぱいに作品が並んでいるのではなく、空間をたっぷりとって展示してあるのです。
はじめのうちは展示室の広さに比べて作品数の少なさに落ち着かない感覚も持つかもしれません。
そのくらい贅沢な空間の使い方なのです。
海外作家の作品がほとんどで印象派から近現代の抽象的な作品まで幅広いコレクションです。
マーク・ロスコの「シーグラム壁画」のみが展示される「ロスコルーム」と呼ばれる展示室は瞑想空間。
今回2回目の訪問ですが、吸い込まれるような感覚がなんとも言えず心地よい空間です。
では、今回印象に残った旅の出来事を3つ取り上げましょう。
旅のグルメ
美術館に併設するレストラン、ベルベデーレ。
周辺に飲食店がないこともありお昼時は混雑しますので、早めのランチとして11:00位には入店することをオススメします。
お手軽なパスタのランチコースをいただきました。
前菜は地元佐倉市産の野菜を使った鮮やかな色合いの品が少しずつ。
紫キャベツなんてとっても綺麗な色でしょ?
一番美味しかったのは手前のアサリのリゾット。
アサリの出汁が効いていて、これをメインにしてもらっても良かったのですけど!な美味しさです。
メインのパスタは桜えびと水菜のレモン風ペペロンチーノ。
レモンの爽やかさで食が進む美味しさ。
ちょっと残念だったのが、レモンの酸味で桜えびの旨味が消され気味だったこと。
食材の組み合わせって絶妙だなと思いながらも完食。
デザートは千葉県と言えば落花生。
これを使ったケーキをメインに小さなクッキーといちごのアイスクリーム。
ケーキはしっとりとした食感で落花生の味が濃厚。
とても美味しいのでもっと厚く切って欲しいと心の中で呟きながら美味しくいただきました。
これに飲み物がつく4品のコース。
季節の食材を使って丁寧に作られたメニューです。
おまけの観光
以前行ったときにはここ、普通の道の駅だったのですが、無印良品がプロデュースする里のMujiに生まれ変わってました!
道の駅の時と変わらず野菜やお土産が売っているのですが、カフェMujiが入っていたり、別棟がフツーに無印良品の店舗になっていたのには驚いた。
観光客相手というより、地元の人も使える場所になった感じがあり、それはそれでいいと思います。
都内にあるカフェMujiとほとんど変わらないと思われるメニューですが、抹茶わらび餅パフェで一休み。
南房総の里の景色を眺めながら心地よいお茶の時間を過ごしました。
帰りは東京湾フェリー
子供の頃に家族旅行で乗った記憶がうっすらと残るも、自分の中では存在が薄れていた東京湾フェリー。
地図を見ていると、金谷から久里浜までフェリーに乗って、久里浜から高速と国道を使って意外と快適に帰れるのでは?と思い試してみました。
結果、都内周りで帰るのと時間はそんなに変わらないも、気分的には快適。
フェリーに乗ることで「旅」感も増し、なかなかよいルート。
フェリー料金が少し高めだと感じましたが、車も乗せる訳だし、この位はかかるのかな。
面白かったのが二輪車が「特殊手荷物」扱いなこと。バイクは手荷物らしいです(笑)。
ゴルフ帰りのおじさんの団体やペット連れの人が多かったのが印象的。
片道40分弱なので、真冬でなければデッキで気持ちよく景色を眺めているうちに着いちゃう位の距離でした。
日が傾く様子をずっとみながらの海上の旅。
内陸に住んでいるので、敢えて船に乗り海を感じるのもいいものです。
GWも後半、これからどこかに出かけたいと思っている方
房総半島ドライブ旅はいかがでしょう。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。