オールドノリタケの展覧会が、
そごう美術館(そごう横浜店6階)で
2022/9/10日〜開催されています。
併せて紹介したいのが、
ノリタケ本社がある愛知県名古屋市の
ノリタケの森。
オールドノリタケに限らず、
食器が好きな方には楽しめる展覧会。
2館セットで行くことで、
より深い鑑賞ができますよ。
オールドノリタケとは
1800年代〜第2次世界大戦前後までの間に作られた
ノリタケ製品で、主にアメリカへ輸出されたもの。
(花瓶や置物などの装飾品から、
テーブルウェア、ディナーウェアなど)
アール・ヌーヴォー様式とアールデコ様式の
2つの時期があり、
絵付けや細工などの高い芸術性が評価され、
コレクターズアイテムとなっています。
詳細説明は、ノリタケのホームページもご覧ください。
そごう美術館での展覧会
2022/9/10(土)〜10/16(日)までの展覧会、
「アール・ヌーヴォーから
アールデコに咲いたデザイン」展で
オールドノリタケが見られます。
関西地方にお住まいのコレクター、
若林経子さんが所蔵する
「若林コレクション」からの展示です。
そごう美術館(横浜駅東口 そごう横浜店6階)
会期:2022/9/10(土)〜2022/10/16(日)
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
会期中は無休、事前予約は不要です。
ノリタケの森:創立の地で見る会社と食器の歴史
名古屋駅から地下鉄東山線で1駅の
亀島駅から徒歩5分、
株式会社ノリタケカンパニーリミテドの
本社屋に隣接してノリタケの森があります。
ノリタケ製品を購入できるショップ、
レストラン・カフェ、ギャラリーなどの施設があり、
その一つにノリタケミュージアムがあります。
私、ノリタケという名前は
創業者のお名前かと思っていたのですが、
地名から取ったのですね。
ここ創立の地に作られたノリタケミュージアムでは、
創業者について、創立に関わった人々、
会社の歴史を非常に詳しく知ることができるのが特徴です。
また、クラフトセンターが併設されており、
製品を作っている過程を見ることもできます。
絵付けの体験ワークショップも開催していますので、
今や美術品となった当時の製品ラインナップと共に、
満足度の高い鑑賞ができるでしょう。
開館時間:10:00〜17:00
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日、年末年始)
施設営業カレンダーはこちら
展覧会をきっかけに、行動を広げ、観ることを深めよう
今回は「オールドノリタケ」の展覧会をきっかけに、
横浜と名古屋の美術館へ行ってみようという提案です。
おそらく、展示されている食器類は、
重複するものもあると思いますが、
同じ作品を見るにしても、テーマは変わります。
そごう美術館では、コレクターの若林さんが、
どのような趣味嗜好や考えをもって収集されたのかが
一つのテーマになるでしょうし、
ノリタケミュージアムでは、前に書いたように、
製品を作っている会社の歴史や
製品作りの工程を知ることがテーマになるでしょう。
さらに、名古屋まで行かれたなら
近隣の焼き物の産地、
県内の瀬戸や常滑、お隣の岐阜県に行ってみるのも、
自分なりの焼き物の知見を深めることに繋がると思います。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。