横浜美術館 神奈川県横浜市 30周年や館長の交代をへて新たな出発の2021年 大規模改修で長期休館前の美術館を見ておこう

大規模改修工事にともない、2021年3月より、約2年間の休館に入る横浜美術館。

開館から30周年を経た美術館の、新たな出発について書きました。

もくじ

  • 美術館情報
  • あらたな出発の2021年
  • 公立美術館3館の共同企画「トライアローグ」展
  • 併せて行きたい私のオススメ神奈川県(東部)の美術館

美術館情報

横浜美術館

神奈川県横浜市西区みなとみらい3−4−1
開館時間:10:00〜18:00
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:2/11を除く木曜日と2/12(金)
トライアローグ展は2021/2/28(日)まで開催です。

*Covid-19感染防止対策で、美術館の入館ルールが新しくなっています。事前予約等が必要な場合もありますので、美術館ホームページで確認をお願いします。

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1989年11月3日に開館した美術館。

横浜開港130周年を記念して同年に開催された横浜博覧会のパビリオンが前身。

運営母体は、公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団です。

カフェやミュージアムショップといった一般的な施設から、

ワークショップを行うアトリエ、講演会などを行う講堂、と展示室以外にも、さまざまな施設をもつ美術館ですが、

私のイチオシは、美術情報センターと呼ばれている図書館。

初めて入った時は、見たこともない海外の美術雑誌が、書架にズラリと並んでいて、

見ているだけでも感動でした。

貸出はしていませんが、美術館に行かれたら立ち寄ってみて下さいね。

あらたな出発の2021年

2019年には開館30周年を迎え、美術館にとっては、華やかな企画展が続く1年でした。

収蔵品を大々的に魅せる企画展、「アートと人と美術館」を皮切りに、

生糸業で財を成し、美術品のコレクターでもあった、横浜の実業家・原三渓のコレクション展

フランス・オランジュリー美術館コレクション展と開催されました。

年が明け2020年。

Covid-19の感染が広がる中、3月には館長の交代。

10年余、館長を務められた逢坂恵理子さんから、蔵屋美香さんへ引き継がれました。

3年に一度の「横浜トリエンナーレ」は予定通りに開催。

コロナ禍であっても、会期を満了で開催し、イベントを成功させたことに対する賞賛の記事を、美術系の書籍でいくつか目にしました。

このように企画力、実行力のある美術館ですから、

新館長の元でのあらたな活動も、期待せずにはいられません。

蔵屋館長は、東京・竹橋にあります、国立近代美術館で長らく企画・展示に携わっておられた方。

2年後のリニューアルオープンに向け、既にスタッフと共に、着々と構想を練っているかもしれません。

新館長とともに、30年という一区切りを終えた美術館の本当の始動は、

2年後のリニューアルオープン時まで待ちましょう。

公立美術館3館の共同企画「トライアローグ」展

長期休館前の最後の展覧会は、2/28(日)まで開催している「トライアローグ展」。

愛知県美術館、富山県美術館、を加えた公立美術館、3館の収蔵品をベースに作られた企画展です。

トライアローグとは三者会談という意味。

開館時期が同じ頃で、収蔵品も似ている3館の学芸員が、

それぞれの収蔵品について話し合いを重ねて、企画を練ったとのこと。

展示室の要所要所にもうけられた、「artist in forcus」というコーナーでは、

例えば、それぞれの美術館が収蔵している、ピカソの作品を1枚ずつ展示し、

作品の説明と共に、思い入れのようなことがキャプションに書かれていて面白い。

3館とも行ったことがあるので、

規模も大きい県立級で、収蔵品も似ていてと言う共通点はあるけれど、

では個性や違いはどこにあるのだろう?と考えるきっかけになりました。

コレクション展(収蔵品展)も見応えがありますよ。

神奈川アンデパンダン展や、神奈川県内の美術活動(と言っても中心は横浜)の沿革も分かります。

横浜で生まれた作家や、横浜のアートシーンの一端も展示されており、

美術館のある横浜の地で、作家や美術活動がどのように発展してきたのかが、興味深かったです。

私のオススメ神奈川県(東部)の美術館

そごう美術館(横浜そごう6階)
いまやすっかり貴重な存在となった、百貨店の中の美術館。多くが撤退する中続けていることに敬意をもちます。

神奈川県立歴史博物館
旧横浜正金銀行の建物を使った旧館は、レトロな雰囲気が港横浜らしく、趣たっぷり。

神奈川県立近代美術館鎌倉別館
鶴岡八幡宮境内にあった、旧鎌倉館が閉館してからは、リニューアルもへて、より美術館として充実してきたと思います。

神奈川県立近代美術館葉山館
旧鎌倉館が閉館してからは、神奈川県立近代美術館の母艦となった美術館。葉山という場所柄、都心からだと日帰り旅行に行く気分になれますよ。