グーグルアラートという機能を使って、Web上の美術系の記事を、毎日まとめてチェックしています。
そんな中から年明け興味深かった記事を、5つピックアップしてみました。
お気軽にお読みください。
ではどうぞ〜
京都嵐山/福田美術館
「他人から意見されても凹まない方」求む、という京都嵐山に開館した福田美術館の学芸員募集の条件が、珍しいと話題になっているそうです。
募集条件の話から、現代を生き抜く武器になるとまで繋げたところが記事のいいところ。
ただし、現在美術館HPの「学芸員募集」のページには、記事にある募集条件の文面が見当たらないため、どうしたのでしょう?
それはさておき、私達鑑賞者も「他人から意見されても凹まない」よう、作品を見た後の感想は、他人の意見を気にせずに、しっかりと持ちたいものです。
東京六本木/森美術館
2020年1月1日付けで、東京六本木の森美術館館長に就任された、熊谷真美氏のインタビュー記事。
現代美術は様々な視点を持ち込み、未知の文化に出会い、議論するためのプラットフォームという一文に、共感しました。
美術を一つの方法として、社会や世界の理屈や構造を理解する、という考え方はとても興味を惹きます。
現代美術はよく分からないという方にも、興味を持つきっかけになる記事だと思います。
神奈川県川崎市/岡本太郎美術館
現在開催中の常設展、開館20周年記念展の「開運 岡本“福”太郎」。
岡本太郎の創作のエネルギーを感じることで、鑑賞者に強い“福”が訪れますよう願っています、との美術館サイドのお言葉。
確かにいつ行っても岡本太郎の作品、特に絵画からは並々ならぬエネルギーを感じますよね。
絵画だけでなく著書から、エネルギーに溢れた言葉を受け取るのもおすすめします。
2020年1月13日まで開催です。
米バージニア州リッチモンド/バージニア美術館
絵画に描かれたホテルを再現し、宿泊もできるという企画展が、アメリカ・バージニア州リッチモンドのバージニア美術館にて開催しています。
「エドワード・ホッパーとアメリカのホテル」という企画展の一部だそうで、美術館の展示室に、宿泊もできるというからが画期的ですね。
淋しげで、湿度を感じない乾いた作風が、私には非常にアメリカらしく映る、好きな画家の一人。
ホッパー好きなら見てみたい企画展ですね。
宿泊内容など詳細は記事をどうぞ。
茨城県北茨城市/茨城県天心五浦美術館
昨年夏に空調設備が故障とのことで、今年度の企画展が中止となりましたが、修繕工事の予定はあるものの、工期の終了の都合、4月以降の2020年度企画展の予定も未定になるそうです。
こちらの美術館は設備の故障ですが、昨年は自然災害で被災した美術館がいくつもありました。
さまざま犠牲が出てしまうことは、辛く厳しいことですが、また元気な姿になった各美術館での展示を、心待ちにしています。
尚、五浦美術館では常設展は開催中です。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。