青柚子と青唐辛子の旬の都合、今年最後の教室となった「青柚子胡椒と青柚子酵素ジュース作り」に参加してきました。
また来年にならないと青柚子胡椒が作れないと思うと参加できてよかったです。
柚子といえば黄色い柚子、旬は冬のイメージだった私は、青柚子については無知も同然。
黄色い柚子と青柚子は違うのね、とそんな素朴な知識を得られることも、純粋に嬉しいです。
参加動機は、好きな薬味の一つ、青柚子胡椒が手作りできること。
九州のお土産にいただいて初めて青柚子胡椒を食べ、豚汁に入れて食べるのが大のお気に入り。
外食でステーキ肉にのせて食べたものも美味しかったな。
なんて気の利いた薬味なのだろうと、好きな薬味の一つなのです。
そんな薬味が自分で作れるというのが参加の動機の一つです。
個人では揃えにくい、厳選された旬の食材。
食材の緑が綺麗でしょ。
自画自賛ですが写真がよく撮れたのでスマホの待受画面にしました。
新鮮さ爽やかな香りが写真からも伝わるでしょうか。
柚子の皮を身から削いでいるときの芳しい香りときたら!もう言葉にできません。
部屋の空気が清涼感で溢れてました。
青唐辛子は韓国食材のお店で立派なものを、青柚子は豊洲で、塩は粟国の塩と、講師であるうめちゃんこと、梅村さんが揃えてくれていています。
材料は青唐辛子、青柚子、塩の3つだけ。
たった3つ!
しかも作った先からもう食べられて、1年位は冷蔵庫で保管できるとのこと。
1週間位経つと塩の角がとれていい塩梅になってくるらしいのですが、私待ちきれず、翌日に青柚子胡椒としらすのパスタを作ってみました。
職場の同僚にこのパスタのことを聞いて、作ってみたくてたまらなかったのです。
確かにまだ青臭さや塩の角が残っている感じはありますが、このフレッシュさは作りたてならではです。
発酵食品は寝かせれば寝かせるほど味わい深くなるものですが、人間と同じで、若ければ若いなりの良さがあるのですよね。
「まだまだ青いな」という若さを美味しく頂きました。
フードプロセッサーで出来上がった青柚子胡椒は、見た目も変わらず鮮やかな緑。
青唐辛子の刺激が若干ありますが、その青臭さが柚子の柑橘の香りに深みを増しているようです。
1年保存できるといっても、試食で教えていただいたレシピを試したりしているうちに、冬の鍋まで保ちそうにない気がしてきました(笑)。
教室に参加するメリット3点
・厳選した食材を用意していただけること
・食材の正しい扱い方を知ることができること
・他の参加者の体験談が聞けること
今回メインの食材である青唐辛子は、取り扱いがとても危険な食材でした。
最終的にフードプロセッサーにかけるために唐辛子を細かく手でちぎるのですが、種とワタに強い刺激があるので、素手で触わらずゴム手袋をすること。
くれぐれもゴム手袋で顔に触ったり、腕を触ったりしないこと。
実は参加者の方に、このことを知らずに素手で青唐辛子を扱ってしまったことがあり、ひどい目にあったと話してくれました。
皮膚科にいって治るまで1週間位かかったとのこと。
とにかく痛くてシャワーを浴びるなど、日常生活も大変だったそうです。
知らなければ私も素手で触るところです。
あと青柚子の実を使った酵素ジュースの失敗談も。
1日かき回すのを忘れたら、砂糖に浸かっていない部分にカビが生えてしまったそうなのです。
参加者の失敗談、成功談、こんなふうにしたら良かったよという講師以外の方々の話が聞けることもメリット。
今回調味料の使い方を、レシピという形でうめちゃんが教えてくれたのも、
「せっかく作ったのに、どう使っていいか分からないという」参加者の声から生まれたことのようです。
青柚子胡椒が九州の調味料で、その名前の由来など、作るだけでなくちょっとした講義があるのも私にとっては満足度高し。
作り方が簡単なので、自分で材料を揃えて作ることも可能ですが、教室に行くメリットもいろいろありますね。
発酵教室ではキムチや醤油漬けなど季節に併せて教室が開かれています。
ご興味ある方はスケジュールをご確認ください。
そして発酵食品は季節、材料の旬でスケジュールが限定されているものもありますので、ピンときたら即決で行ってみてくださいね。

牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。