織田有楽斎展【サントリー美術館】逃げた男を考え直す 展示室で見る歴史のスペクタクル

織田有楽斎(おだ・うらくさい)こと
織田長益(おだ・ながます)。

その人に興味を持ち、
足を運んだ展覧会。

茶道具や書簡とともに、
歴史のスペクタクルも
楽しめた企画です。

織田信長の13歳年下の弟であり
大名茶人。

本能寺の変をくぐり抜け
豊臣秀吉、徳川家康と天下人が
変わる中でも生き抜いた。

それ故に「逃げた男」とも
言われることもあるそうだが
それは本当だろうか?

負ければ腹を切る、
家や氏はなくなることが
普通の時代にあっては

「逃げた」

と言われても
仕方がないだろう。

ただ、現代に生きる私が
それを鵜呑みにするのは

例え事実であっても
ちょっと怠慢な気がする。

なぜなら、有楽斎が生きた時代と
私がいる現代には400年もの歳月があり、

その間に、時代やら考え方やら
常識やら価値観やらが、
ことごとく変わっているからだ。

中でも、いの一番に頭に浮かんだのは
ダーウィンの進化論における一説。

「最も強いものが生き残るのではない、
最も変化に敏感なものが生き残る」

有楽斎が生きたのは
1547年-1622 年。

今、私がいるのは2024年。

その間にイギリスの
自然科学者・生物学者である
チャールズ・ダーウィン
(1809年-1882年)がいる。

有楽斎が生き延びたいと
思っていたかは
展覧会を見ていても
分からなかったが、

時世の変化には敏感で、
その時々を生き切った

という解釈が
私にはしっくりくる。

遠忌400年にあたり
京都にある正伝永源院
縁のある方々が、

「逃げた男」という考えを
あらためるための企画でも
あるようで、

茶道具や書簡とともに、
歴史のスペクタクルも
楽しめた企画。

2024年3月24日日まで

東京ミッドタウンの

サントリー美術館で開催です。

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