今回ご紹介する博物館は、
行く時間にこだわって欲しい場所。
キリのいい時間をめざして行くと
展示してある古時計が、一斉に鳴る
厳かな空間を体験できるからです。
松本市時計博物館とは
松本市立博物館の分館として、2002年に開館。
鹿児島県出身の時計蒐集家・技術者である
本田親蔵(ほんだ・ちかぞう)氏(1896‐1985)より
寄贈を受け、そのコレクションを展示しています。
本田親蔵は第二次世界大戦中に
長野県諏訪市に疎開していたそうで
これが松本市に寄贈される
きっかけになったのかもしれません。
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住所:長野県松本市中央1−21−15
電話:0263-36-0969
開館時間:9:00‐17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合はその翌日)
年末年始
アクセス:JR松本駅より徒歩10分
ご利用案内・アクセスの詳細はコチラ
展示室内の時計が一斉に鳴る時間に行こう
その時間とは、11:00とか14:00とかの
キリのいい時間です。
キリのいい時間を目指して行くと
展示室内の時計が
一斉に鳴る場面に立ち会え、
厳かな雰囲気を体験できます。
私が訪問したのは、
とある週末の15:30過ぎ頃。
1階の展示室から、2階へ移動し
古時計を見ていたところ、
グォ〜ン、グォ〜ン、
と、いくつかの時計から
16:00を知らせる音が
なり始めました。
そのうちに次から次へと
他の時計も鳴り出して、
グォ〜ン、グォ〜ン、
グォ〜ン、グォ〜ン、
と展示室内に 鳴り響きます。
時計ごとに微妙に音が違いますので
まるで輪唱のようです。
多くの古時計は動いている状態で
展示されているので、
1時間と時計によっては30分刻みで
時報がなるのです。
厳密には「一斉に」ではなく
「次から次へと」鳴るのは、
時計ごとに時間のズレが
あるからでしょう。
動いてはいるものの
正確な時を刻んでいない
時計もあるようで、
そこは、お歳を召した時計たち
ということで、ご愛嬌。
気ままに動いているのでしょう。
ですから、16:00プラスマイナス
5分位の間は、
時報が鳴り続けていました。
是非、最後の時計が鳴り終わるまで
展示室の椅子に座って、
時報のアンサンブルに
耳を傾けてみて下さい。
ミュージアムショップでTシャツを購入
1階受付の隣にあるミュージアムショップ、
ここでTシャツを購入しました。
写真では紫色にも見えるかもしれませんが
色は紺色です。
前と後ろの背中部分に入っている
時計のデザインが気に入りました。
色は紺の他に、ダークグリーンもあり。
(他に黒もあったような気がしますが
詳細は現地でお確かめ下さい)
サイズは男女兼用でS・M・Lがありました。
落ち着いた色合いでコーディネートしやすく、
生地もしっかりしているのでおすすめです。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。