2023年7月1日付で、
箱根にあるポーラ美術館の新館長に
野口弘子氏が就任されました。
野口さんの前職は
ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ
の総支配人。
箱根を知る異業種からの新館長が
美術館をどのように切り盛りしていくのか
とても楽しみです。
非常に珍しい異業種からの館長就任
野口さんは前職場の開業準備から
11年間指揮を取られただけでなく、
ホテル運営、経営、開発のコンサルティング、
人材育成などにも携わっている方です。
少なくとも仕事として
美術に関わったことの無い方が
美術館の館長に就任されたことに
驚きました。
通常館長といえば、美術史家、大学の教授、
作家、美術評論家の方など
美術の世界に身をおいている方が殆どですので、
私にとっては衝撃であり、
面白い!とも感じています。
今でも十分素敵な美術館ですが、
箱根という観光地にあるポーラ美術館が、
ホテル業界のプロと出会い、
どのように進化、深化?していくのか
楽しみです。
野口さんが掲げる3つの指針
野口さんが掲げる3つの指針を
美術展ナビの記事から抜粋しましょう。
「箱根の地域コミュニティとの繋がりを強めていくこと。
美術館の活動全般ににおいて『ホスピタリティ』を
強く意識していくこと。
体験価値を最大化すること」
という3つの指針を挙げ、
「アートを通じた地域の活性化と
成長にも寄与したいと考えています。
とのこと。
野口さんの考える、
美術館でのホスピタリティとは何か。
美術館に行ったときに、私自身がきちんと
感じられるといいなと思っています。
ホスピタリティとは何か
野口さんの考える
ホスピタリティがどうゆうものか、
自分自身の理解の助けになるかと思い
ホスピタリティとはどういう意味なのか
調べてみました。
一言でいうと、私は
「心のこもったおもてなし」
だと解釈しています。
検索しただけでも色々とでてきましたので、
印象に残ったものを書いておきましょう。
東洋大学Webマガジンより
「真のホスピタリティとは何か?
世界のラグジュアリーホテルの
おもてなしを検証した大学教授が語る」
と題した記事です。
「不確実性の高い環境における
関係性のマネジメント」
という考え方が興味深いです。
大建工業株式会社のホームページでは、
「ホスピタリティとはどんな意味?
サービスとの違いと
日本独自の「おもてなし」文化の融合」
と題した記事。
ホスピタリティの語源から、
サービスとの違いといったことまで
「へぇー!」を連発の記事でした。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。