ヘンリー・デイヴィッド・ソローの
何冊かの著作から選ばれた名言を
まとめた本。
シンプルで、力強く、
深く心に響く言葉が満載で
いつまでも手元に
置いておきたい一冊です。
今回印象に残った名言
通しで読むのは2回目になりますが
今回印象に残った名言は、
「しょっちゅう人に会いに行く、
そんな習慣が互いの尊敬心を失わせる」
というもの。
孤独とは自分を整えるために
必要な状態なのではないか
という示唆を受け取り、
本のタイトルにも入っている
「孤独」という言葉と
関連があるように感じています。
以前別の本で読みましたが
英語で「孤独」を表す言葉は、
「ロンリネス」と「ソリチュード」
と2つあるとのこと。
ソローの言うところの「孤独」とは
「ソリチュード」だと思われ、
私は能動的な孤独
と解釈しています。
自ら進んで孤独に親しみ、
孤独を楽しむ状態です。
森の生活者ソロー
この本の著者、ヘンリー・デイヴィッド・ソローは
1817年、アメリカ・マサチューセッツ州に生まれ、
1862年、同地で結核の為、44才で亡くなっています。
作家・哲学者・思想家であり、
森の中で生活していたこともありました。
自然の営みや、季節の移ろいをベースにした
名言には共感するところが多々あります。
生き方から察すると
もう少し長生きしても
いいように思いますが
ストイックに生きすぎたのか?
と勝手に想像を巡らせております。
名言集の良い点
本書のような名言集の良い点は
以下に尽きると思います。
何度読んでも
その時の自分に必要な
刺さる言葉がある。
本書もいつまでも手元に置き、
何度も読みたいものです。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。