美術館自体の魅力や在り方にも意識が向いた 2022年5月の振返りと6月に向けて

企画展を見るのはもちろんですが、
美術館自体の魅力や在り方に
意識が向いた月でもありました。

もくじ

  • 見た展覧会8展
  • 初訪問の施設
  • 東京都庭園美術館の建物を楽しむ
  • 6月、塔本シスコ展3回目に行きます

東京都庭園美術館

見た展覧会 8展

8展行った中でのマイベストは

ピカソ/ひらめきの原点展
(パナソニック汐留美術館)
→2022.6.19まで

昨年12月に三菱一号館美術館で見た、
イスラエル博物館の収蔵品展

またもやこちらの博物館からの作品が来日です。

今回は「ピカソ」の「版画作品」と
かなりジャンルを絞っての作品展。

珍しい作品だなと思うものが数多くあり、
イスラエル博物館の収蔵品の多さが
想像できます。

ピカソの人生に関わった女性たちが
モチーフの大半を占めており、

繊細だったり、迫力満点だったり、
線の太さや色の濃さで、
それぞれが表現されています。

性格や雰囲気を表すために
技法を使い分けたのかもしれない、
と考えると、なかなか面白く見られました。

東京都庭園美術館

続いては他の7展です。

扉はひらいているかー美術館とコレクション展
(埼玉県立近代美術館)
→会期終了

芸術家たちの住むところ展
(うらわ美術館)
→2022.8.28まで

清水九兵衞/六兵衛展
(千葉市美術館)
→2022.7.3まで

塩袋と伝統のギャッベ展
(たばこと塩の博物館)
→会期終了

アールデコの貴重書
(東京都庭園美術館)
→2022.6.12まで

光陰礼賛
(泉屋博古館東京)
→2022.7.31まで

人のすがた、人の思い
(大倉集古館)
→会期終了

東京都庭園美術館

初訪問の施設

うらわ美術館

中山道の宿場町として栄えた
埼玉県の浦和にある美術館。

駅から美術館までは10分ほどの道のりですが、
鰻屋さんが何軒あったことか!
よく目にしました。

にぎやかな駅周辺を過ぎたところにある
ロイヤルパインズホテルの3階に、
美術館はありました。

うらわ美術館

お目当ての展覧会は、
浦和に縁あって、アトリエを構えた画家たちの作品展。

キャプションが丁寧に書かれていたので、
読み応えがあり、展示数も多かったので
疲れるくらいに見応えのある展示でした。

地元の画家を見てほしいという
美術館の想いを感じたり、

無料観覧期間を設けたり、
毎週夜間開館をしたり、
夜間のギャラリートークがあったりと、

地元の方が利用しやすいような
工夫も見られます。

ビル内のワンフロアで、
規模はそんなに大きくありませんが、

なかなかしっかりと活動されている
美術館だと好印象をもちました。

東京都庭園美術館の建物を楽しむ

恒例の建物公開。

毎年違うテーマで建物自体を紹介する
企画の時期に、行くことができました。

東京都庭園美術館

いつもは撮影できない館内も、
本展覧会期間は撮影可。

記事内に使っている写真も、
その時に撮影したものです。

設計やデザインをフランス人の
アンリ・ラパンが担当し、

アールデコ様式をふんだんに取り入れた
旧朝香宮邸。

完全なる洋館なのに、
こじんまりとして落ち着くのは、

内装のデザインや施工に
宮内省内匠寮の精鋭が関わっていたり、

国内メーカーが壁紙や鋳物作りに
参画していたりと、
日本人の手が入っているせいかもしれません。

美術館自体を作品として見るこの企画、
おすすめです。

6月、塔本シスコ展3回目に行きます

6月のメインイベントは、岐阜県美術館に巡回中の
「塔本シスコ展」に行くこと。

今年のミッションの一つは、
塔本シスコ展を追いかけること。

世田谷美術館から始まり、
熊本市現代美術館と続き
今月予定している岐阜県美術館です。

こちらの美術館は、
幻想的なオディロン・ルドン
岐阜県出身の日本画家、土屋禮一さん
作品の収蔵が特色の一つですので、
常設展も興味が湧くところ。

初進出の美術館ですので、
作品以外のところも観察してきます。

6月も楽しくしっかりいこう。

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