2021年展覧会TOP10 年間104展見た中から私が選ぶ美術展

2021年は104展行った中から、TOP10を選びました。

毎年恒例の美術館巡りの総括です。

もくじ

  • 2021年展覧会TOP10
  • 2021年の美術館巡りを振り返る

2021年展覧会TOP10

土門拳☓藤森武 写真展(八王子市夢美術館)

写真であるからこその良さ、凄さがあることに気づいた展覧会。

STEPS AHEAD(アーティゾン美術館)

リニューアル休館中に収蔵した作品のお披露目展。
抽象画やアボリジニアートなど、
コレクションの厚みが増したことが分かる展示。

コレクター福富太郎の眼(東京ステーションギャラリー)

女性の妖艶な魅力あふれる作品が多く、
コレクターの嗜好が色濃く出ていたことが印象的。

イラストレーター安西水丸展(世田谷文学館)

中学2年生の時に書いた水泳大会のポスターと、
プロのイラストレーターになってからの作風に
共通点を感じ、

変な紆余曲折がなく、
素直にイラストレーターを生業にできたのではないかと、
安西さんの人生の歩み方にも感動しました。

GENKYO 横尾忠則(東京都現代美術館)
大分県立美術館にて、202.1.23まで開催中

横尾ワールドに活力を貰えるか、生気を奪われるか?!
といった非常にパワフルな展覧会。
質量ともに圧巻でした。

塔本シスコ展(世田谷美術館)
熊本市現代美術館
にて2022.2.5〜開催。その後、滋賀県立美術館岐阜県美術館へも巡回します。

正規の美術教育を受けていない方ながら、
アール・ブリュットなどの肩書や枠にはまらない存在感に
好感を持った展覧会。
素直な感情を表すことの楽しさも、存分に味わえました。

キューガーデン英国王室が愛した花々(東京都庭園美術館)

キューガーデンの盛りたて役、
そして、女性の自立を念頭に置いた
植物画家の育成などに関わった
シャーロット王妃について
知ることができた展覧会。

この展覧会を見たことで、
個人的にはプラントハンター達にも
ますます興味が湧きました。

ピーター・シスの闇と夢(練馬区立美術館)

言論・思想などが厳しく統制されていた時代の
チェコスロバキアで生まれ育った作家。

後にアメリカに亡命。

抑圧された自分の中の創造を、
絵を描くこと、言葉に綴ることを通して、
少しずつ生涯をかけて開放していく様子に
静かに感動しました。

民藝の100年(東京国立近代美術館)
2022.2.13(日)まで開催

民藝を通しての人のつながり、歴史、時代背景など、
柳宗悦や作品だけではない、
民藝が歩んできた一連の流れがよく分かる展覧会。

ザ・フィンランドデザイン展(Bunkamuraザ・ミュージアム)2022.1.30(日)まで開催

爽やかな季節も、寒くて暗い季節も
同じくらいに魅力的であり、
その心地よさや受ける感覚をもデザインしている。

ファブリックや食器のデザインから、
そんな印象を受けました。

***

番号は、単に見た順番であり、
良かった順位ではありませんので、あしからず。

2021年の美術館巡りを振り返る

主なトピックは以下の4点。

  • 記録を取るようになった2015年から一番多く、
     展覧会に行くことができた。
  • 9,10,11月に特に多くの展覧会に行くことができた。
  • 美術館によって、コロナ禍における対応が分かれた1年だった。
  • 「企画」された展覧会が多かったような気がする。

昨年も、まだコロナ禍に翻弄された1年だったと
感じていますが、

にもかかわらず、

記録をとり出した2015年から、なんとなく目標にしていた
「1年で100展行ってみよう!」が、あっけなく達成しました。

9,10,11月の秋に、多くの展覧会に行くことができたのが、
記録達成の大きな要因です。

これは、見に行きたい魅力的な企画展が
多かったため、
綿密に計画して展覧会巡りをしたことが
良かったのと、

前年から引きずっていた
思うように美術館巡りに出かけられなかった
私自身の苛立ちやストレスが、
ストレートに発散された証拠だとも思っています。

素直に作品の素晴らしさを教えてくれる企画、

かたや、作品を見せるだけではなく、
時代背景、作家について、社会情勢にまで及ぶ関連などを
企画に盛り込んだ、見ごたえのある展覧会がありました。

各美術館とも、引き続き運営に関して
ご苦労の多い1年だったとは思いますが、

コロナ禍においても開館を続けられた美術館と、
すぐに臨時休館に入る美術館。

少なくとも都内や近郊の美術館においては
そんな差も見受けられ、

この美術館は開館していて、
この美術館は休館してしまうのは、
なぜなのかと考えを巡らせた年でもありました。

年明け早々に、オミクロン株感染者が増加していて、
何やら雲行きが怪しい状況ではありますが、

「見たい展覧会は、見られる時に、見ておく」

を合言葉に、
2022年も美術館巡りを続けていきたいと思います。

***

私もあなたも、今年もたくさんの、
心に残る展覧会に出会えますように!

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