ソテツの冬支度。
藁の巻き方に隙なし。
植木屋さんの仕事が芸術的過ぎます。
五島美術館の庭園での一コマ。
見た瞬間、しばらく来ない間に、なにか作品でも設置したのかと
思ったくらいです。
この藁でぐるぐる巻の状態は「こも巻き」
と呼ばれるそうです。
元々松の害虫駆除のために巻かれていたものですが、
研究によりその効果がほとんどないことが分ったそう。
それでも冬の風物詩として、
庭園の樹木に施されていることが多いですね。
寒さから守ってあげているようで、
見ていても暖かい気持ちになります。
「こも巻き」の「こも」とは、藁を荒く編んだむしろのこと。
こちらには、
芸術的な「こも巻き」の写真が見られますので、見てみて下さい。
実用的な意味は薄れ、装飾だとしたら、
私が作品だと思ったことも
あながち間違いではないですね。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。