君たちはどう生きるか 吉野源三郎著 大人になっても考え続けるべき本質が書かれた一冊

主人公は15歳の中学生、コペル君。

彼の身の回りで起こる、日常のささいな出来事から
本質を導く展開が素晴らしい。

「君たちはどう生きるか」
吉野源三郎著(岩波文庫 第93版)を
読みました。

君たちはどう生きるか

現代の小中学生が、
同じような日常を経験しているかは分かりませんが

私自身はコペル君の年頃、
もしくはもっとさかのぼって小学生位の時の
いくつかの出来事を、思い出すきっかけになりました。

なにぶん、昔のことなので
記憶違いなこともあるとは思いますが、

あの時の出来事には、本質を考える
こんなきっかけがあったのか、

とやたら納得する場面も多く、

大人になっても考え続けるべき
本質が書かれていると感じています。

「君たちはどう生きるか」が出版されたのは1937年。

日本が軍国主義から戦争の時代へと
進んでいきつつある時代でした。

作家の山本有三を中心に編纂された
日本小国民文庫」の一部として、
出版されたそうです。

対象は少年少女と書かれていますが、
きっと主人公のコペル君くらいの子供たちだと思われます。

出版から85年がたち、
版を重ねるにつれ、言葉使いや用例など、
時代に即した変更はしているようですが、
内容自体にまったく古臭さ感じないのは驚きです。

これこそが、「本質」が書かれている証だと思っています。

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