ここ数日の間にFacebookで目にした、「せとか」というみかん。
「みかんの大トロ」
「お取り寄せした」
という投稿をみて
「せとか」を知らなかった私は、急激に気になっていました。
柑橘系のくだものが大好きな、美術館コンシェルジュの牧野真理子です。
柑橘系のくだものって、食べた瞬間に身体がしゃきっとする感覚があり、好きなんですよね。
ネーブルや清見オレンジのような甘みも、グレープフルーツやはっさくのようなすっぱさも、どちらの味も大好きです。
生のものだけでなく、皮を使ったマーマレードや、ゆずの皮を料理に使ったり、コアントローが効いている洋菓子や、紅茶ではベルガモットで香り付けをしたアールグレーなど、加工品になっても好きですよ。
そんな私が、ここ数日の間にFacebookで目にした「せとか」というみかん。
「みかんの大トロ」
「お取り寄せした」
という投稿をみて「せとか」を知らなかった私は、急激に気になっていました。
いつものスーパーで見つけて即買い。
2つで¥437(税込)と、少々割高感があるものの、いちご1パックと同じくらいの価格でしょうか。
季節モノであることを考えると、美味しければリピートしちゃう価格かな。
Wikipediaによると「せとか」はタンゴール類の「清見」と「アンコール」を掛け合わせ「マーコット」を交配させたものとあります。
「アンコール」と「マーコット」とは聞き慣れない言葉ですが、2つとも柑橘類のくだものの名前です。
それより「掛け合わせ」と「交配」の違いって何だ?と思うも、これを考えると別の方に話がいってしまうので、わきに避けておいて。
要するに、いろいろな柑橘類を掛け合わせて作られているのですね。
2010年における生産量の70%は愛媛県産とのこと。
柑橘系らしい生産地ですね。
私が購入したものは愛知県産、長崎県でも作られているようですよ。
さぁ食べてみましょう。
手に持ってみると、大きさは温州みかんより一回り大きいくらい。
ズシッと重みを感じるので、水分が多いのかな?中身が詰まっていそうです。
皮はスベスベしていて、薄そうな皮です。
鼻を近づけてみると、オレンジのような甘い香りがほんのりします。
半分に切ると、濃いオレンジ色の果肉。
みずみずしく見えますね。
予想通り皮は薄くて実がぎっしり。
期待に胸が高鳴ります。
一つ食べると、
「甘!」
とにかく濃厚な甘さが、怒涛のごとく押し寄せます。
酸味がほぼ無しです。
三つめくらいから、後味が気になりだしました。
最初にくる濃厚な甘みとは別の、本当にちょっぴり爽やかな甘味が、最後にくるのです。
最初と最後で、甘みの質が変わるのか!
濃厚さだけでなく、奥ゆかしくほのかな甘みを最後に残す。
この極上の甘みのグラデーションに「みかんの大トロ」と呼ぶに相応しいことを、実感するのでした。
今が旬の「せとか」をどうぞご賞味ください。

牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。