こちらは先日東京ドームシティにありますギャラリー・アーモで開催していました「バッドアート美術館」展で展示されていた作品。
美術にバッドもグッドもあるのか?!と少々いぶかしげに足を運んだ展覧会でしたが、行ってみれば絵画がバッドと言うよりは解釈がバッド、もしくは面白おかしくしている展覧会だということが分かります。
解釈が書かれたキャプションは残らず読み、こんなに楽しくキャプションを読んだのは初めてでした。
中でも気に入った作品はまったくバッドになんて見えない、マーク・アンドレス作「歪み」。
くねっと歪んだ男性が書かれていますが色といい、表情やしぐさといいなんて味のある絵なのでしょう!!
さらに驚き、クスリと笑ってしまうのはこの絵画の購入経緯。
「マサチューセッツ州ボストンのリサイクルショップで購入」とのこと。
こんな経緯の作品ばかりですが美術館館長とキュレーターのお二人の暖かい愛情に包まれて居場所をみつけた作品たち。
実際ボストンにあるこの美術館に行ってみたくなるのは私だけではないはずです。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。