2020年1月18日土曜日、午前10:00。
東京都中央区京橋に新たな美術館が誕生しました。
その名は「アーティゾン美術館」。
まず今回は写真を中心に、館内の様子をレポートしましょう。
アーティゾン美術館は、旧ブリヂストン美術館がリニューアルした。
と言いたいところですが、
リニューアルというよりは
リボーン、生まれ変わったという方がしっくりきますね。
私が主催する、少人数で美術館へ行く会、第72回美楽会として6人で、美術館の変化を体感してきました。
雨。しかも寒く、このあと雪まじりのあいにくのお天気でしたが、アーティゾン美術館開館です!
チケットは日時指定制で、基本はWebでの購入ですが、開館直後は混雑していました。報道の方や取材と思われる方も多かったです。
エントランス。とてもスタイリッシュですが、一部の係員の方々のユニフォームが作務衣のようなので、温泉旅館に来た感じもあり。キリリとしたスタイリッシュさと緩まった感じのギャップが面白い。
見上げれば、吹き抜けの開放感。
エスカレーターで3階の受付へ。
受付。ホテルみたいでしょ。コインロッカーはここ、3階にありますので、手荷物を入れる方は受付する前にロッカーへ行きましょう。キャリーバックなどロッカーに入らない荷物は、受付で預かってくれますので、帰りこちらで受け取るのを忘れずに。
チケットを持って、空港のようなセキュリティゲートを通り、いよいよ展示室に入れます。
開館記念展「見えてくる光景」コレクションの現在地、が3/31(火)まで開催です。ブリヂストン美術館時代に見ている馴染みの作品から、見たことのない作品まで、収蔵品で構成された展覧会です。
展示室の一部。広々として開放的だったり、作品が多めに展示してあったり、空間の密度は展示室によって強弱がつけてあります。単調さをなくしているのかな。
ここでフロア案内を。1階ロビー、2階ミュージアムショップ、3階メインロビー/レクチャールーム、4・5・6階が展示室です。
展示室も含めて全館内、撮影できるようになりました。なので、こうして写真付きで記事を紹介できるのです。展覧会によっては撮影禁止の作品もあるかと思いますので、美術館の指示に従いましょう。
展示室や通路には、デザインが効いた椅子があり、目を惹きます。
トイレの洗面台。蛇口の曲線美にほれぼれ。
案内サインも真鍮の壁をバックに。フォーマルになりすぎず、カジュアルにもなりすぎず、服装で言うとスマートカジュアルでしょうか。いちいち気になるお洒落さ。
フロアから外を眺めていると、以前もどこかでこの景色を見たような錯覚に。そうだ!ニューヨークのMoMA(ニューヨーク近代美術館)だと思い出す。隣のビルが工事中なのも含めて、ニューヨークの景色にそっくり。
1階のカフェ。混雑していて今回は入りませんでしたが、また偵察がてら入ってみたいですね。写真のメニューは11:00〜15:00までのランチメニュー。¥1,800、¥2,600、¥3,000のコース料理のみ。ベジタリアンとヴィーガン対応メニューもあります。ランチ時間はカフェ利用(例えば飲み物とスイーツだけ)ができないようですので、ご利用の際はお店に確認しましょう。
ミュージアムカフェの営業時間は8:00〜19:00まで。朝は近隣のオフィスにお勤めの方の需要を見込んでいるのかもしれませんね。早めに来てカフェで待ち合わせをしたり、閉館後もカフェで余韻に浸れたりできる、素敵な営業時間です。
株式会社ブリヂストン創業者・石橋正二郎氏が美術品のコレクションをしてくれたお陰で、こうして素晴らしい美術館を私達が堪能することができるのです。「世の人々の楽しみと幸福のために」との信条に感謝して、これからも美術館を楽しませていただきます。
アーティゾン美術館開館初日という、歴史的な日に、ご一緒できたみなさま。ありがとうございます!
この記事をお読みになった方も、ぜひ、美術館を体感しに行ってみてくださいね。
【美術館情報】
公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館
東京都中央区京橋1−7−2
開館時間:10:00ー18:00(毎週金曜日は20:00まで)
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日(2/24月は開館、2/25火は休館)
休館日や開館時間は変更になることもありますので
お出かけの際は美術館ホームページでご確認下さい。
チケットは日時指定制です。
当日券(¥1,500)も購入できますが、Webで事前に購入すると¥1,100とお得です。
チケット購入はコチラ(美術館ホームページ内)
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。