純粋な読書が楽しい。今、横溝正史がマイブーム。

知人と話をしていて、名探偵・金田一耕助の話になりました。

映画化されたとか、著者の横溝正史さんは存じていたものの、本を読んだことがない。それでおすすめ本を3冊持ってきてもらいました。

「獄門島」「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」です。

もう40年以上も昔に出版された古い本なのに、古本で買い、日に焼けてページも茶色くなっていて、なかなかな風情。

加えて表紙のイラストの気味の悪いこと。

これから読む本の内容が、ただならないことを具現しているようです。

横溝正史

話の流れで半強制のように読むことになった、横溝正史の金田一耕助シリーズ。

ただいま「獄門島」と「犬神家の一族」を読み終えましたが、これが面白い!

最後の方になると、既に読んでいる些細なことが、見事に繋がってくる爽快感。

よくぞここまで辻褄が合うように書けるものだ、という横溝さんへの尊敬。

読了した2冊が地方の有力者の家が舞台で、なぜか兄弟や姉妹など「3人」が主役で、それぞれが殺されるという殺人事件がベース。

それにお寺の住職や神社の神主が、重要な役割を持つというパターン。

身内の憎愛感情のちょっとしたもつれや、奇妙な偶然の怖さも絡まるミステリー風なところなど、

グイッと話に引き込まれる要素が、そこらじゅうに隠されています。

名探偵・金田一耕助の風貌の描写もリアルで感心します。

閃いたり、解決の糸口が見つかりかけたり、感情が高ぶるとでるクセ。

ぼさぼさ頭をさらに乱すように、ガリガリ、ボリボリ、掻きまわすのです。

あまりのリアルさに本からフケが飛んできそうな気がして、思わず「ふっ」っと口をすぼめて息を吹き、読んでいるページを手で払いそうになる位です。

次はどうなるのだろう?

もっと読みたい。

むさぼるようにページをめくる。

最近忘れていた感覚です。

10代は推理もの、20代くらいまでは小説や文学もよく読んでいたのですが、30代以降は、純粋な読書をする機会が減ったかもしれないと思いました。

勉強の為、知識を得るため、人に勧められたから、課題として読む、など本を読むことに「理由」や「目的」があるのです。

これはこれでいいのですが、

今回のようにただ読む、ただ面白いを味わうという読書も必要です。

計画的ではない、無計画な読書。

行き当たりばったりで旅に出るような自由さ、開放感を感じます。

まだ字が読めずに、両親に本を読んでもらっていた頃の私も、本に対してこんな自由さを感じていたのではないかな。

そんな感傷に浸りながら、「悪魔の手毬唄」にすすみます!

みなさんの、おすすめの横溝正史作品はありますか?

横溝正史_犬神家の一族