検挙率アップに期待 似顔絵捜査員が描く 見た目よりも印象が大事な犯人の顔

警視庁の仕事の一つである
「似顔絵捜査員」を紹介している記事が
目にとまりました。

上手くはないけど(失礼。。。)
何か味のある顔というか、
絵だよなぁと、
目にするたびに思っています。

「広報けいしちょう」という
広報紙を手に取る機会がありました。

発行は警視庁なので、
都民向けの安心・安全に役立つ情報を
掲載している広報誌です。

令和5年の新春号に掲載されていた
「似顔絵捜査員」の記事が目に
留まりました。

街中で見かける、
指名手配のチラシに掲載された
あの似顔絵を書いている方々のことです。

上手くはないけど(失礼。。。)
何か味のある顔というか、
絵だよなぁと、
目にするたびに思っています。

美術館で見る、絵描きの描いた
肖像画とは全く違いますが、

指名手配犯の似顔絵を見ると、
小学生くらいまでの子供が描いた絵に
感動する時に似た感覚があります。

私にとって、
非常に印象に残る絵なのです。

似顔絵は、上手さよりも
特徴をよく捉えた顔を描くことが
求められます。

そんな手描きの似顔絵が、
犯人の検挙率を上げるのに
効果的だという話を
聞いたことがあります。

2006年の記事ですが、
モンタージュ写真よりも

似顔絵の方が検挙率が上がる理由について
次のように述べているコラムがありました。

「似顔絵」は、やや誇張して
描くこともできるので特徴を伝えやすく、
見た時にイメージが広がるうえ、
記憶も長く残るため、
通報による検挙率がよいのだそうだ。

株式会社信用交換所 名古屋本社  
コラム モンタージュと似顔絵NO.388より一部抜粋

「見た時にイメージが広がる」
という部分には、特に共感します。

美術館で肖像画を見た時のことを思えば、
分かりやすいでしょうか。

目が大きな人だな。
団子鼻の人だな。

といった見た目の特徴だけでなく

優しそうだな
厳しそうだな

嬉しそうだな
悲しそうだな

この人はどんな人生を
送ってきたのだろう?

といった、

そこに「描かれていないこと」も
あれやこれやと想像しませんか?

モンタージュ写真や写真だと、
それにピッタリと合った顔でないと
別人と判断してしまうことがあるようですが、

似顔絵の場合は、
良い意味での曖昧さがあるので

犯人が犯行当時と違う見た目になっていても
「似てる人がいる」という認識になるようです。

例えば犯人が逃走中に髪型を変えていたり、
染めていたり、年齢を重ねて
白髪になっていたとしても、

色白の人が日に焼けて
黒くなっていても、

もとはメガネをかけていないのに、
メガネをかけるようになっていた

など、

当時と違う見た目であっても、

「あの人はあの似顔絵と
似てる雰囲気をもっている」と
なるのです。

「おや?」「あれ?」といった
気づきが発動するきっかけとなる
手描きの似顔絵。

似顔絵捜査員の技術向上のため
競技会もあるようです。

やっぱり、
「上手くないけど、味のある」
奥深さを感じる絵です。

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