花の少ない時期に、耐寒性が強くて貴重な花ですね。
ガーデニングをする方なら、おなじみのパンジー。
初心者でも育てやすいことや、色や大きさなど種類も豊富で人気の植物です。
写真は寒波による低温で、カチカチに凍ってしまったある朝のパンジー。
多くの植物にとって霜に当たることさえ命取りなのに、
パンジーは凍っても元に戻る術を持っています。
陽射しが当たりだすと、まさに溶けて、元通り。
なぜ凍っても壊死せずに復活できるのか?
理由の一つは、パンジーが多くの交配を重ねているからだと、私は思っています。
原種が無く、ヨーロッパや中東に自生するスミレをいくつも交配し作られているそうです。
異質を混ぜることで、強く生き延びることができる。
この時期のパンジーを見るたびに自然から発見し、
学ぶことは、まだまだあるなと思うのです。
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溶けて復活、というキーワードで思い出した一冊。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。