今年は桜の開花が早かったですね。
「今年も」と言ったほうが
いいでしょうか。
東京近郊では、入学式前にの3月に
咲く花になってしまった感じがあります。
桜と言えばソメイヨシノ。
公園や街路樹で目にすることが
多い品種です。
このソメイヨシノ、
一般的には寿命が50〜60年で
樹木の中では短いほうです。
屋久島の杉は2000〜3000年も生き続け、
世界で一番樹齢が長い樹は、
アメリカ・ユタ州にあるポプラの群生で
樹齢約80,000年だそうです。
世界の長寿の樹11選も御覧ください。
裏付けのある自論はまったくありませんが(^^;)
環境や個体差を考慮に入れても、
真偽を疑ってしまうほどのスゴイ樹齢です!
日本でおなじみの長寿の樹は
スギ・クスノキ・ケヤキ・イチイあたりで
長いと数千年生きるそうです。
イチョウも数百年の樹齢に
なることがあるそうですよ。
反対に、ソメイヨシノと同じように
樹齢が短かめなのは
カキやモモ、クリなど。
花が咲いて、実がなる樹ですね。
花を咲かせる
実を育てる
こういった営みをするのに、
大きなエネルギーが必要なのでしょうか。
それ故に樹に負担がかかり、
寿命が短いのだろうかと想像しました。
また来年、と思っている近所の桜。
この木の樹齢は何年なんだろう
なんて思いながら見ていると、
来年あるとは限らない桜の花や木が
ありがたく、愛おしく見えてきます。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。