美味しいものは創造力を刺激する。
発酵食・保存食をメインとした講座やワークショップを行うKitchenBee(キッチンビー)の梅村さゆりさんセレクト、フリーズドライの美味しいお味噌汁。
そのまま飲むのがもったいなくなり、さらに美味しく飲む工夫をしてみました。
開封して驚くのは、色が濃いこと!
飲むと分かりますが、赤出汁系のお味噌の味がします。
そして出汁が濃い。
一口含んだ瞬間に出汁パンチがガツン!ときます。
その後は、ゆ~っくりと頭のてっぺんから足の先までじんわり味噌が沁み入る感じ。
美味しいです。
フリーズドライの技術も素晴らしいのでしょう。
岡山県にあるブランケネーゼ株式会社製です。
お味は、ゆず&わかめ、あおさ海苔、わかめ、ほうれん草の4種類。
最初は「ゆず&わかめ」。
お味噌汁の具にゆずは珍しいので選んでみました。
お湯は160ccと書いてありますが、そこはお好みで。
冷蔵庫に小ねぎが刻んだものがあったので、パラリと散らして頂きます。
ほぅ、まずは湯気と共にゆらゆらとゆずの香りが鼻に到着。
爽やかです。
ゆずの皮を箸でつまむと、厚みがあり、口に入れるとフニャフニャせずに食感もあるし、皮の苦味までしっかり味がします。
赤出汁と柚子、合いますね。
一口飲むごとに「ああ、美味しい」、と声に出して、心の中で、連呼。
出汁と味噌の旨味を味わいながら、「この美味しいお味噌汁、お湯を入れて飲むだけじゃもったいないな」と思いついたのが、以下の4つのアレンジと1つのアイディアです。
【4つのアレンジ】
1.わかめ+油揚げ+小ねぎ
油揚げが好物なので、多めに投入。出汁と味噌がしっかり効いているので、具材を増やしても美味しさそのまま。
2.ゆず&わかめ+しいたけ
ゆずはお吸い物のイメージ。もしお吸い物だったら、他にどんな具が入るかなと考えたのが「しいたけ」。いしずきも細く割いて、傘を薄切りしたものと一緒にから炒りし、お湯を注いで完成。から炒りすることで、しいたけの風味が増すようです。
3.ほうれん草+豆乳
豆乳180cc位を鍋で温め注ぐ。茹でたほうれん草を追加投入し、よく混ぜる。豆乳は温めるととろみが出るので、若干味噌が溶けにくいため、お湯30ccと豆乳150ccのように少しお湯を入れるといいかもしれません。私は豆乳の濃厚さを味わいたかったので、お湯なしで。パンによく合うクリーミーなほうれん草の味噌スープの出来上がり。
4.ほうれん草+かきたま
水を適量沸騰させ、割りほぐした卵を入れてかきたまにして、それを注いでよく混ぜて、出来上がり。卵のせいか、出汁、味噌の濃厚さが薄められるので、こちらに関しては説明書き通りに、お湯160ccで作ったほうが良さそうです。
【試してみたいアイディア1つ】
豚汁風になると思うのですが。
ごぼうのささがき、人参、豚こま、大根などをごま油でよく炒めて具とし、お湯を注ぐ。
こんな実験めいたことをやったり、家族も食べたりしたので、購入した分がすっかり無くなってしまいました。
次回購入時には豚汁風と、実は今回イマイチなできだった「あおさ+豆乳」を改善してみたいと思います。
ひと手間加えるだけで、さらに美味しく、立派なごはんのひと品になりますので、食指が動いた方はご自身でも工夫したり、試してみてくださいね。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。