「アーティゾン美術館?」聞き慣れない名前だな。
そんな風に思った方もいるかもしれません。
長らく、東京・京橋のブリジストン本社ビルに入っていましたブリジストン美術館が、名称変更をしたのです。
東京駅周辺の再開発計画に伴い、ビルごと新しくなる大規模なリニューアルです。
2020年1月の開館に向けて、着々と準備が進んでいて
その様子はFBページやホームページなどで随時更新されています。
最近目に留まった記事はプレオープンプログラム。
その中でも、思わず申し込んでしまったのが、「見学ツアー」です。
空っぽの展示室や館内を見て回るツアーで、作品がない素のハコを見られるのが魅力。
開館して作品が設置された時に、あれやこれやと、見比べることができるのが楽しみです。
美術館ホームページで知ったのですが、展示室は出来上がったからといってすぐに作品を入れて使えるようにはならないのですね。
リニューアルオープンは来年の1月ですが、今から空調を稼働させ、温度や湿度を調整し、安定した環境を作り中の様子。
じっくりと場を熟成させていることが伝わってきます。
何か美味しいものでもできそうな感じです。
プレオープンプログラムは「見学ツアー」が10月に入って3回。
他に学芸員による新収蔵品の作品レクチャーなどもありますので、興味のある方はホームページをご覧下さい。
これほど大きな規模の美術館の開館に立ち会うのも貴重な機会。
プレオープン期間から注目することにより、美術館が日に日に育つことに愛着もわき、オープン後も行くのが楽しくなりますよ。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。