GWは遠出をしない主義なので、2019年の大型連休もいつも通り近場の美術館巡りを中心にすごしています。今回は母のリクエストで津久井のイタリアン「灯」でのランチと水の苑地のルピナス鑑賞。
朝活で相模原の方々と知り合いになってからは、近場の相模原市のオススメどころをいろいろと教えてもらっています。この日にでかけた「灯」もしかり。
津久井湖の近くの集落の一角にひっそり佇むお店。自然のままな部分と、手入れされた部分がほどよくミックスされた草花に囲まれています。
外観だけでも別世界に来たような高揚感がありますが、扉を開けて店内に入るや、さらに灯の世界に入り込んで行く感じ。
もともと時間の流れがゆったりした店内ですが、この日は人も少なく1時間ちょっとの滞在ながら、その倍くらいの時間を過ごしたようにのんびりできました。
定番のランチコースは前菜・スープ・パン・パスタ・デザート・飲み物。
地元津久井や相模原近郊の食材を使ったメニューです。
前菜ではオリーブオイルの美味しさに、大根のポタージュではローズマリーの風味付けに、パスタの鴨のもも肉とケーパーやトマトソースとの相性に、デザートは津久井産のきな粉とチーズのバランスに、それぞれ魅力を感じました。
水の苑地は津久井湖畔にある公園で、よく手入れされた季節の花々が楽しめるところ。
確かルピナスが咲く頃かと記憶していたので寄ってみました。
が!
ルピナスは残念ながらまだ早く、蕾と葉がバッチリ見頃!(笑)
悔しいので蕾の様子をいろいろ撮影してみました。
この花目が満開時には4〜50センチまで伸びて圧巻の風景になるのです。
そのかわり、思いもよらなかったモッコウバラが満開♪
オオムラサキとの競艶が素晴らしかったです。
海外や知らない土地への旅行は強い刺激や驚きに満ちた経験ができることが魅力です。
かたや、見慣れた日常を再認識するというのは一見地味なことです。
よく見て観察することで「見つける」手間がかかります。
ただ見ているだけではいつもと変わらない日常しか見えません。
でもそこで新しい気づきや景色を発見できれば、静かに長く続く満足感となるでしょう。
私もついつい外にある刺激や変化を求めがちになりますが、近場の行き慣れたところでの新たな発見に、よく観察することの大切さを再認識しています。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。