東京都府中市にあります、府中市美術館の所蔵品。
明治時代の作品なので、現在の絵の具とは種類も明るさも違うのでしょう。
全体に地味な感じを受けます。
そのせいか花の明るさが引き立っているようです。
白っぽいこの桜は、やはりソメイヨシノでしょうか。
満開のようですが、枝ぶりが細く花の間隔も空いていて、私の目には老木に見えます。
一つ一つの花はボリュームもあり若々しい感じ。
この対比が老いてこその魅力でしょう。
人生100年時代、こんなおばあちゃんになりたいなぁ。
今日の問いかけ。
あなたの目には、どんな桜に見えますか?
高橋由一(1828-1894)現東京都生まれ
日本で最初の洋画家とされ、日本洋画の父とも言われる。
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美術館に行けば必ず立ち寄るミュージアムショップ。そこで気に入った絵葉書を買うことが多々あります。購入する基準は印象に残ったもの、好きなものはもちろんのこと。絵葉書のサイズになっても展示室で見た時と同じように見えることです。手許にある絵葉書になった作品たちを、その日の気分で選んで鑑賞していきます。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。