花の見頃ってなんだろう。
見頃より、少し早めに紫陽花見物に行った折思ったこと。
確かに満開=見頃なのだろうけれど
満開でない時の見どころを、気をつけて思い出してみた。
ジャパーニュミカコという品種の紫陽花
こんなふうに咲いていくんだ
アナベルがまだつぼみとも言えない頃は、色の薄いブロッコリーみたい。
紫陽花が咲く頃には、ブラシの木はもう終わりかけ
赤い花が終わるとこんな様子になるんだ。
花が咲く前、咲いた後
花たちの人生の過程を、垣間見ることができる。
満開の時期が終わり、道端の紫陽花は色あせてきました。
公園や植物園と違い、ほとんど手入れをされない紫陽花は、枯れていく様を包み隠さず見せてくれます。
葉はしばらく緑のままですが、花は茶色っぽく、これからどんどんドライフラワーのようになりますね。
特に私は紫陽花が枯れていく様子に、毎年趣を感じています。
綺麗はある時点での状態だけど
美しいは綺麗な時点も含めた、長〜い過程。
綺麗ははかなく、美しいは強い
そんなイメージで旬を過ぎた紫陽花を、今年も見ています。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。