COVID-19の感染拡大防止で、緊急事態宣言が出だした中、Facebook上で、「7days book cover challenge」なるものが、私のタイムラインに流れ出しました。
もくじ
- 最初は冷ややかな目でみていた
- 自分流のルールで楽しむ
- みんなの変化、私の変化。
- 私が投稿した7冊
最初は冷ややかな目でみていた
私のタイムラインに流れ出した「7days book cover challenge」。
なにか始まったんだな、くらいに思っていたら、毎日誰かがこの取組みに参加しだし、しまいにはチェーンメールか?!の様相をみせてきたので、実は冷ややかな目で見ていました。
そしてある日、私のところにもバトン(依頼)がまわってきます。
とても仲の良い方からですし、本は好きだし、断る理由は何もありません。
自分流のルールで楽しむ
断る理由はないものの、このチャレンジのルールには、賛同しかねる部分が2つありました。
まずは本の表紙の写真だけ載せるというルールです。
読書文化に貢献する、という主旨を掲げているのに、このルールで貢献できるのか、私は疑問でした。
そして2つ目は、この取りくみを次の人に繋ぐこと(バトンを渡す)。
チェーンメールに加担しているようで、こういうルールを強要されるのがどうも腑に落ちない。
こんなことを真面目に考えて、時間を使っている自分に半ば呆れつつも、賛同できない部分を自分流に変えてしまえばいいのだと、丸く収める手段を見つけて、めでたしめでたし。
私の7日間のブックカバーチャレンジが始まったのです。
変えた部分は、先に書いた2点の部分に関して。
本の表紙だけ載せるなんてムリ。
一冊の本を手に取る時は、何かしら心が動いているので、コメントを書くこと。
そして、次の人には繋がないことです。
みんなの変化、私の変化。
日が経つにつれて、他の方の投稿のスタイルも我流になってきました。
感想や説明、その本を読んだ経緯など個人的なコメントがあって、その人らしさが出ていたり、以外な一面が垣間見られたりするようになったのです。
普段交流のある方たちの、ちょっとした心の内を見たようで、温かい気持ちになったことも。
Facebookのタイムラインという世界の中で、みんなが自分のやりたいように、表現している。
多様性が確保された状態だと、すごく自然に感じました。
そう、自分の好きな本の表紙をただ投稿するなんて、所詮ムリな話ですよ。
誰にだって言いたいことや、主張したいこと、それが自分の好きなものに関してであれば余計にあるはず。
私のようにあれこれ考えずに、バトンがくれば受け取って、バトンもお友達に渡して、また受け取った方も、受けた方との関係を話しながら続ける。
そして続く、続く。
私も1日1日、本を紹介していくうちに、アメリカ文学にハマっていた時期があったな、
とか、
すごく好きな作家だったのに、本が一冊も残ってないことにショックをうけたり、
どの本にしようか選んでいるうちに、読み始めてしまったり。
7冊選んだ本を媒体にして、なにかいろいろな経験をしたような気がします。
この取組みを始めた方は一体誰なのだろう?
そして本当の目的は「読書文化を広めるため」だけだったのだろうか?
7日間チャレンジが終わった後に、振返りやまとめの記事と投稿してる方、
私のようにブログにまとめている方、
オリジナルで別のチャレンジをやりだした方をタイムラインで見かけました。
このブックカバーチャレンジがちょっとした行動や、アイディアがひらめくきっかけになっている感じがしています。
なんだか壮大なワークショップを、仕掛けられたみたいですよね。
私が投稿した7冊
最後に、私が投稿した7冊をご紹介して、この記事を締めたいと思います。
1日目
50歳からの我慢しない貯蓄術
深川恵理子著(雷鳥社)
2日目
花さき山
斎藤隆介作・滝平二郎絵(岩崎書店)
3日目
常備菜
飛田和緒(主婦と生活社)
4日目
植物はすごい
田中修著(中公新書)
5日目
富豪への道と美術コレクション
志村和次郎著(ゆまに書房)
6日目
グレート・ギャッツビー
スコット・フィッツジェラルド著
村上春樹訳
(中央公論新社)
愛について語るときに我々の語ること
レイモンド・カーヴァー著
村上春樹訳
(中央公論社)
7日目
コロナの時代の僕ら
パオロ・ジョルダーノ著
飯田亮介訳
(早川書房)
7冊の本の詳細記事はコチラ
私が【7日間ブックカバーチャレンジ】で取り上げた7冊の本。
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。