千葉県千葉市 千葉市美術館 メアリー・エインズワース浮世絵コレクション 作品とコレクターの両方が魅力的

チラシを手にした時に走った直感「すごく綺麗な作品が見られそうだ」が大当たり!

千葉市美術館で開催中のオーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵、メアリー・エインズワース・浮世絵コレクションー初期浮世絵から北斎・広重までー

メアリー・エインズワース浮世絵コレクション展

シミや退色もなく、支持体である紙のヨレや破損も気にならない。

復刻版で現代に摺り直したのではないかと思うほど状態の良い浮世絵が見られます。

17世紀後半からの初期浮世絵が見応えあり。

まだ色がなく黒一色で摺られたものや、単色または二色摺りの作品が私の目には新鮮に映りました。

素晴らしい作品と共に、展覧会を魅力的にしているのが、アメリカ人のメアリー・エインズワース(1867-1950)というコレクターの存在でしょう。

女性の浮世絵コレクターは珍しいですよね。

彼女が亡くなった時に作品を寄贈したのが、母校であるオーバリン大学です。

1833年創立のこちらの大学はアメリカ屈指のリベラル・アーツ・カレッジ

当初から性別や肌の色に関わりなく門戸を開いていて、創立時には女性、1835年には有色人種を受け入れた歴史があります。

南北戦争中の1862年に奴隷解放宣言がされる30年近くも前から、有色人種の受け入れをしていたとは偉業ですね。

道端のお花

展示室で作品を見ていると、綺麗なものに惹かれる女性的な感性を感じます。

理屈でなく、直感。

ただただ綺麗だと思った作品を集めてみたのですよ、という感じ。

何故この絵を買ったのか?と聞かれて「理由」が出てくる感性とは違うもの。

そんな感性はリベラルな校風の大学で育まれたのかな、と想像しながら鑑賞しました。

本展覧会は千葉市美術館では5/26(日)まで。
その後下記館へ巡回します。
静岡市美術館6/8(土)〜
大阪市立美術館8/10(土)〜