上野の森美術館 蜷川実花展 3つの見どころで展覧会を語る

私が思う3つの見どころで、
展覧会を語ってみました。

もくじ

  • 代表的な花の作品
  • セルフポートレート
  • 余すところなく被写体を見続ける目

代表的な花の作品

蜷川実花さんといえば、やはり「花」。

毒々しいくらいの鮮やかな花の写真は、
代表的な作品だと思います。

蜷川実花展

実際の花には無いような色もあり、

常々、あの色はどこかの段階で
写真に着色しているのだろうかと思っていたら、

花にインクを吸わせて着色していることが分かり、
一つ疑問が解けました。

鮮やかで綺麗だと思いつつも、
現実離れした違和感を持つ花。

人工的な毒々しさを放つ展示空間に立つと、
目眩がしそうです。

迫力ありますね。

セルフポートレート

日々いくつものプロジェクトを抱え、

時には忙しさで爆発しそうになる自身を写す、
セルフポートレート。

涙を流した、痛々しさを感じる写真もあります。

好きなことばかり、してはいられない

というジレンマは、どうしているのだろうと
思わすにはいられません。

余すところなく被写体を見続ける目

先にあげた2つのコーナーに加えて、

同世代の女性芸能人を撮った作品や、

父・蜷川幸雄さんが亡くなるまでの日々を、
風景写真だけで表現した作品など、

いくつかのコーナーがあります。

すべてに共通しているのは、

余すところなく被写体を見続ける目です。

蜷川実花展

綺麗な、楽しい、幸せな状態だけでなく、

朽ちていく、悲しい、寂しい状態も

表現されていて、好感をもちました。

蜷川実花展 現実と虚構の間に は、
2021.11.14まで、上野の森美術館にて開催。

ミュージアムショップでは、
作品にある花がプリントされた
ジャケットやスカートもあり、見ていて楽しめました

■□■□■□■

当初、この展覧会は山梨県立美術館で見る予定にしていましたが、

コロナウィルス感染症拡大防止措置にて、
会期途中で終了してしまいました。

巡回展のおかげで上野にて見ることができたのです。

有り難いことです。

巡回展の魅力についての記事も、宜しければどうぞ。

巡回展の3つの魅力 鑑賞者と美術館 両方の立場から考えてみた

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