こちらのお店は残念ながら、2020年8月で閉店しています。
友人がふとしたキッカケで見つけたお店。
昨年末のクリスマスディナーの季節に行った時のレポートです。
一軒家というか、メゾネットのような作りの集合住宅の一棟にお店があります。
おしゃれな雰囲気も手伝って、周辺ではかなり目立つ建物です。
私達が行った夜は、2人だけ。
ご夫婦でしょうか。
シェフとサーブしてくださる方との話も弾む、忘年ディナーです。
もくじ
- 新しい生活様式に沿う、サロンという形態。
- 撮影禁止の室内の様子
- ひと皿ごとに、ささやかな驚きがあるお料理。
- 店舗紹介
新しい生活様式に沿う、サロンという形態。
テーブルが2つしかないこちらのお店。
よって一日2組しかとらないという形態です。
贅沢なイメージがありますが、アフターコロナで新しい生活様式が日々すすんでいるこの時期に、嬉しいと思いませんか。
本来のお店の意図とは違うかもしれませんが、まず蜜にならない、安心安全な環境だと思うのです。
なんとなく気分的にまだ外食を控えている方でも、このようなお店なら行ってみる気になれるかも。
撮影禁止の室内の様子
室内は来た時のお楽しみということで、撮影禁止。
外観からは想像がつかない、天井が高めの開放感ある空間です。
木のテーブルと椅子は白木のような明るい色。
観葉植物や壁には程よく写真が飾られているすっきりとしたインテリアです。
画家の名前を失念しましたが、有名な画家のデッサンが飾ってありました。
「紙が黄色く焼けているのですが、それもかえって味があって好きなんですよ」
とのお話が印象的。
たしかに、このインテリアには、デッサンの方が、合っているかも。
油絵などの絵の具を使った絵画だと、ちょっと重すぎるかもしれません。
デザートはソファに移動して頂くスタイル。
お料理の写真は快くOKをいただきましたので、食べちゃって忘れた!とならないようにしっかり撮影しましたよ。
ひと皿ごとに、ささやかな驚きがあるお料理。
さぁ、いよいよコースの始まり〜
前菜:シナモンバターのポテトサラダにエビとトマトとモッツァレラチーズ フランボワーズソース。
シナモントーストでお馴染みのはずの、シナモンバターですが、ポテトサラダの味付けにするのが新感覚です。
スープはムール貝と白ワインのスープ ディルの香り。
見た目のさっぱり感とは違って、出汁の濃厚さが味わえる一品。ムール貝は小さめですが、身の味はしっかりあります。
魚料理:真鯛のプレゼ ベルモットソース
角切りのフレッシュトマトとソースの取り合わせが、とても爽やかで、鯛の味を引き立てる美味しさ。
肉料理:仔羊のロースト ソースブールブラン
肉料理は鴨と仔羊の2種類からチョイス。両方好きなので迷いましたが、仔羊を選びました。
仔羊をこのようなクリーム系のソースで食べた記憶がないくらい、私にとっては珍しい取り合わせ。
すこし固めかなと思う肉でしたが、ソースの濃厚さと肉の旨味がいいですね〜。
デセールはフランボワーズのゼリーと洋梨のコンポート。
同じお部屋のソファ席へ移動していただきます。
小皿にのっているので油断しましたが、綺麗なピンク色のゼリーが結構大きく食べごたえ満点。
このような機会はそうそうないので、まさに「堪能」しました。
そして洋梨のコンポートは、生で食べるより生っぽい仕上がり。なんと言うか、生の洋梨の美味しい要素だけ取り出したみたいな感じ。
そうそう、私はあまりお酒に強くないので、本日の渾身の1杯はオルヴァルというベルギービール。
デザートタイムになっても、飲み終わっていなかったので、まだお酒が残っているからとチーズを出していただきました。
イギリスのブルーチーズ、「スチルトン」と炙ったチーズ。ピンクペッパーがいいアクセントです。
もちろん、コーヒーも美味しい。読んでみたかった本が置いてあったので、パラパラと。
「翻訳できない世界のことば」
味覚、臭覚、視覚、触覚(舌触り)、素敵なお料理を食べながら、たくさん感じたことがあったのに、
言葉に翻訳するのはムズカシイ。。。
店舗紹介
料理サロンおかむら
住所:神奈川県 川崎市多摩区西生田3-1-9 ティンバーアパートメント213
電話:080-2017-7707(電話による完全予約制)
ランチ営業(土日祝のみ、平日5名〜対応可):11:30〜15:00
ディナー営業(無休):18:00〜22:00
牧野真理子 (まきの・まりこ)
趣味からライフワークへとなった美術館巡り。30年間でのべ1,800展の展覧会を見に行き、現在も進行中。好きな美術館は上原美術館(静岡県下田市)です。