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茶色の珍事 焼絵【板橋区立美術館】茶色一色が生み出す、焦がしの芸術

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板橋区立美術館で開催されていた
「茶色の珍事 焼絵」を見に行きました。
(会期は4月12日(日)で終了しています)

「焦がして描く謎の絵画」と
サブタイトルがついていますが

私にとってまさに「焼絵って何?」という
謎なところに興味を持ったのです。

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焼絵とは何か――現代から遡る章立てが面白い

会場に入ってまず目についたのは、
茶色一色の細密画のような作品。

これは「焼絵」と呼ばれる技法で、
熱した棒やコテ、電熱ペンを素材に押し当て
焦がして絵を描くもの。

現在は、ウッドバーニングという
呼び方が主流のようですが、
以下のような色々な呼称があるようです。

焼絵(やきえ)
焦画(こが/しょうが)
火筆画(かひつが)
烙画(らくが)
焼画(やきが)
Pyrography(英語・パイログラフィー)
WoodBurning(英語・ウッドバーニング)

展覧会は最初の展示室に、
まず羽子板などの実用品にも
用いられてきたことが紹介されており、

ついで、焼絵の技法で作品を作る
2人の現代作家の作品や
絵本の挿絵に使われている作品が
展示されていて

現在でも焼絵が継承されていることが
分かります。

「焼絵」って何?と、
何か特別なもののように思っていたので、

羽子板のように身近で
見ているものだったことの意外性と、

焦がしだけの濃淡でこんなに多彩な
表現ができることに驚きました。

焼絵の起源は古く、中国では宋代、
韓国では16世紀頃にまで
遡ると言われていますが

現存する作品や文献が少なく、
不明な点も多いとのことです。

日本と韓国それぞれの焼絵文化

今回展示されていたのは、
日本と韓国、そして少しだけ
中国のものもありました。

日本では、18〜19世紀あたり
江戸時代の後半の作品がほとんど。

日本での焼絵の歴史は平安時代に
和歌の料紙に焼絵の技法が
用いられた記録があり、

江戸時代にはそれを
伝統の技法として懐古する形で
復活しました。

浮世絵師を含む多くの絵師が
取り組んだため
この時代の作品が多いようです。

コレクターや茶人、一般の鑑賞者などの
買う側は、茶色一色で表現される絵画に
趣や風情を感じる人も多く、

ぼかしや濃淡、線引きなど、
筆と同じような技法を駆使するのが
難しかっただろうと思いますが

挑戦意欲や茶色一色の魅力が
作り手、鑑賞者両方に
刺激をを与えたのでしょう。

絵師とコレクターの両者にとって
魅力があり、

需要と供給が上手く噛み合った様子も
感じられたのが興味深かったです。

そして韓国では焼絵は特に盛んで、
その技術は世襲制により代々受け継がれて
いるとのこと。

焼絵が文化として
大切にされている様子が伺えました。

花鳥画や山水画などの風景や
景色を描く大型の作品もあり、

精緻で力強く、展示室でももひときわ
存在感を放っていたのが印象的でした。

茶色一色の魅力――作品から伝わる風情と迫力

今回の展覧会は残念ながら撮影不可。

その代わり、展示室外にパネルがあり
そこで撮影した印象に残った作品を紹介します。

松茸を描いた作品からは、
もう実際に香りが漂っているように
感じました。
茶色と相性が良いモチーフです。

達磨を描いた作品です。
衣服を表す太めの線が印象に残りました。
布のシワのかすれ具合も絶妙です。

カツオの光ものとしての
美しさは感じられませんが、

カツオ自体の見た目の趣き、
口に入れたときの味わい、
両方の「味わい深さ」が茶色によって
強調されているような気がしました。

焦げの濃淡による違いとその魅力が
よく分かる作品。
このような技を使い分けられる技量も
素晴らしいと感じます。

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