大田区立龍子記念館 川端龍子vs高橋龍太郎コレクション展 挑戦者たちの対峙に刺激を受ける展覧会

この展覧会は見ていてなぜこんなに面白いのか、
と考えた末の答えは

作家たちとコレクターのそれぞれが、
自身の可能性に挑戦している姿が見えたから。

大田区立龍子記念館

川端龍子は、部屋に飾るために描かれるような

サイズの作品を床の間芸術とし、

それと対する大きなサイズの作品を、

会場芸術という考え方をもって、

制作にあたった作家です。

床の間芸術を含む、

当時の絵画の在り方に対する挑戦者でしたが、

展示室で対峙する高橋コレクションの高橋龍太郎さんと

そのコレクションに収められた作家たちも

挑戦者だと私は思うのです。

高橋さんは、まだ評価が定まらない

今展の作家たちに目をつけ、

作品を収集し、

作家たちもまだまだ駆け出しで、

現在ほど安定した立場を、持っていなかったと思われます。

この展示室に関連している人々は、

自らの可能性を信じて行動していた

挑戦者たちだと思わずにいられません。

真剣勝負の「VS」。

だから見ていて面白い展覧会なのでしょう。

大田区立龍子記念館

久々こちらの美術館を訪問しましたが、

向かいにある、元アトリエ兼住居のある龍子庭園も堪能した

非常に有意義な滞在でした。

龍子庭園は日に3回、指定の時間に入れます。

作品への理解も深まりますので、

お時間合わせて見ることをお薦めします。

川端龍子vs高橋龍太郎コレクション展は2021.11.7まで、

大田区立龍子記念館にて開催です。

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